犬は人間より歳を取るスピードが早いため、あっという間にシニア期に突入して弱り始め、老犬の介護がすぐに必要となり出します。
最近はワンちゃんも高齢化が進み、老犬の介護で悩む飼い主さんが増加しています。
老犬の介護は予想以上に大変であり、介護方法をしっかり理解しておく必要があります。
今回は、愛犬の老後の介護として、寝たきりの問題に関わる介護方法を取り上げて紹介します。
本来であれば飼い主さんは、ワンちゃんを飼う時点で前もって、寿命が短い愛犬の老後を看取る必要があることを覚悟すべきです。
しかし愛犬を飼う時点では、可愛らしさや楽しみばかりが心に浮かび、そのような気持ちは生まれないのが誰しも本音でしょう。
最近は愛犬の高齢化に伴い、老犬の面倒を診る期間も長くなっているし、認知症などを起こすケースも高まっており、特に初めて老犬の介護をする飼い主さんは、勝手が分からず戸惑いも多く、体力的にも精神的にも負担を感じることが多いようです。
そのため、老犬の介護の仕方の知識や情報を知っておくことが、とても大切となります。
的確な対応方法が前もって分かっているだけで随分気持ちも楽になり、前向きに老犬との時間を過ごすことが可能となります。
ワンちゃんは大切な家族の一員のため、心から面倒をみなさん見てあげたいはずです。
適切な介護方法を知って愛犬の介護を行うことで、お互いが明るく過ごすことが可能となれば、辛いはずの老犬の介護もかけがえのない貴重な体験を得る時間に変えることができます。
老犬になり足腰が弱くなったり、椎間板ヘルニアなどになったケースで起こる問題が、動けなくなって寝たきりになってしまうことです。
この状態に老犬がなってしまえば、もはや何にも自分ではできないため、飼い主さんが完全介護してあげる必要があります。
老犬が寝た切りになってしまったケースでは、これは人間も同様なのですが、厄介な注意点が短い時間でもすぐに床ずれ(褥瘡)を起こしてしまうことです。
そのため、長時間体同じ体制で寝かしたままにしないように注意し、常に皮膚を注意深く観察する必要があります。
本当に同じ箇所をベットや床で圧迫してしまうと、アッという間に床ずれを起こし皮膚がただれ炎症してしまいます。
したがって対応策としては、ワンちゃんを定期的に寝返りさせることです。
しかし、飼い主さんが留守にするケースもあるでしょうし、なかなか定期的に寝返り介護を実施するのは大変です。
そこで、少しでも床ずれが軽減されるように、ベッドの素材にも注意を払い、体圧が分散されるようなものを選んであげましょう。
また次の問題が排泄です。
当然自分ですることが出来なくなるため、オムツ対応となりますが、清潔を保つことが大切となります。
この状態は、赤ちゃんと同様ですね。
こまめにチェックしてオムツ交換して、清潔に保ってあげるようにしてあげましょう。
排泄物が老犬の皮膚についたままの状態でうっかり放置してしまうと、皮膚がただれてしまうリスクが高まります。
そのような可哀そうな状態にならないように飼い主さんは注意を払い、優しくふき取り清潔をキープしてあげましょう。
代表的な老犬の寝たきりの問題は次の4つです。
2.自力でご飯が食べられない
3.自力で排泄できない
4.寝たきりの介助、床ずれ(褥瘡)の予防&治療
老犬の足腰が弱り、自力で歩けなくなりだしても、寝たきりのまま放置してはいけません。
寝たきりにしてしまうと、さらに筋力が低下していよいよ完全に歩けなくなってしまう上に、刺激がなくなり認知症を招いてしまう原因となります。
このため、老犬が寝ている状態でも、こまめにコミュニケーションをとり、話しかけたり撫でてあげるなどしてあげましょう。
そして外に連れ出し散歩をさせてあげましょう。
老犬がほとんど自力で歩けない状態でも、カートに乗せたり、抱っこ紐などを使って屋外に散れ出せは気分転換になり、刺激も与えられて認知症の予防になります。
また、ハーネスで補助して、立ち上がるのを補助してあげると、少しは歩けたりもします。
このため、老犬が歩けなくなり出しても、必ず散歩を続けてあげることがとても大切です。
犬キャリーバック2wayスリング
価格:4,498円(税込)
クッション入りのデニムキャリースリングタイプの抱っこ紐ですが、肩ひもが幅広ショルダーのため、肩が痛くなく長時間の利用が可能なのが特徴です。
メッシュ窓付きで風通しも抜群です。
また、抱っこ紐は、肩ひもの長さの調節が可能であり、飼い主さんの体型に合った高さでワンちゃんを抱っこすることができ、負担がより少なくなります。
さらに、取り外しOKの底板がついており、底板とクッションの2つのタイプで使用でき、底板を入れれば安定して愛犬を収めることが可能となります。
犬用抱っこ紐の購入注意点やメリット・デメリットを知りたい方は、次の記事を参照してみましょう。
Cocoheart 甘えん坊バギー! 中型犬まで
10,990円(税込)
飛び出し防止のリードがついているため、老犬の転落を防止できて安全。
またメッシュ素材のため、老犬の様子をしっかりとチェック出来て安心です。
ペティオ 老犬介護用 歩行補助ハーネス 後足用 M (小型犬)
1,802円(税込)
老犬が寝たきりになってしまった場合など、極端に体力が落ちてしまうと、自分でご飯が食べられなくなります。
このようなケースでは、流動食で栄養補給するのがおすすめです。
流動食は市販品も充実していますよ。
私がおすすめしたいのは、今まで与えていたドッグフードをすり潰して、水と混ぜて自ら流動食を作ってあげることです。
ひと手間かかってしまいますが、ドッグフードは総合栄養食だしこれがベストです。
流動食を老犬に与える際の注意点は、頭を立てることで、ご飯の逆流や気管への入り込みを防止することができます。
横向きに頭を立てたりせずに、必ず前向きで犬の頭を立てるのがポイントとなります。
食べさせ方は、シリンジに流動食をいれて、口の中に流し込んであげます。
流動食を与える場合、十分に注意する必要があります。
決して慌てず少しずつ老犬の状態を確認しながら与え、嫌がるようであれば無理に流し込まないのがポイントです。
強引に与えてしまうと喉に詰まらせて、窒息する可能性もあるため、要注意です。
寝たきり状態となり老犬の筋力が落ちてしまい、自分で排泄ができなくなってしまったケースでは、トイレの時に飼い主が体を支えてあげる必要が生じます。
この際、老犬のお腹をマッサージしたり、抑えて圧迫することで、排泄を促してあげます。
このような補助を行ってあげることで、愛犬の負担減少に役立ちます。
無暗に行ってしまうと、効果も生じにくく、適した方法は犬種によっても異なるため、獣医師の指導を仰ぎながら、適切な圧迫方法を身につける必要があります。
最初は愛犬が嫌がるケースも多いため、無理強いはせず根気よく付き合ってあげましょう。
また、動けないためオムツを利用したり、防水シートを下に敷くなどの対応を行ってあげる必要があります。
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30枚入りの使い捨ての紙おむつで、約12時間分の尿を吸収することが可能です。
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老犬のお漏らし対策として使用するおむつパンツで、おむつパッドと一緒に利用します。
サスペンダの使用によって、ズレを防止できます。
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表はコットン100%のキルティング素材で水分を吸収する防水シートです。
裏は防水ラミネートで水分を下に通しません。
老犬が寝た切りになってしまうと、床ずれを起こしたり、関節が固まってしまうなどの症状が問題となります。
そのため、定期的に老犬の体を動かし、寝返りを打たせてあげる必要があります。
関節を固まらせないためには、マッサージが有効で血行も良くする効果もあります。
床ずれとは、老犬が動けず長時間寝たままの状態でいるために起こります。
マットや床に圧迫され血流が悪くなり、皮膚や筋肉が死んでしまった状態となり、ただれてしまいます。
このため、予防法はとにかくこまめに老犬の体を動かしてあげることと、皮膚を清潔に保つことにつきます。
・定期的(2時間程度)に老犬の体を動かし、寝返りを打たせる。気づいた時にこまめに、体位はそのままで体を軽く持ち上げるだけでも血流が回復して、少しは効果があるので行ってあげましょう。
・排泄物のチェックをこまめに行い、気づいたらすぐに優しくふき取り、常に清潔な状態をキープしてあげる。
・体圧分散マットを活用して、体重が一ヶ所に集中しないよう配慮する。
・引きずったり、強くこすったりして、皮膚に負担をかけないこと。
・床ずれしやすい箇所にパットを敷くなどの保護を行う。
肩、肘、腰、かかとなど筋肉が薄くなった箇所に注意しましょう。
また、ワンちゃんが横になったケースで、骨が床に当たってしまう箇所が、最も床ずれを起こしやすい要注意箇所です。
・寝返りを行う際には、背中が上になる形で体位変換するように心がけてください。お腹を上にして、体を回した場合、内臓に負担がかかる可能性が高まります。
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体圧分散効果がある高反発マットのため、体が沈みこまないのが特徴であり、弱った老犬でも起き上がりや寝返りが楽に行うことが可能です。
カバーは撥水加工生地で水をはじいてくれます。
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2層構造のウレタン製マットで体圧を分散して、老犬の床ずれを防止します。
取っ手が四隅に付いており、そのまま老犬を簡単に他の場所へ移動することができます。
ペティオ (Petio) ずっとね 床ずれ予防クッション ドーナツ型 老犬介護用 小
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ドーナツ型クッションをあてることで、床ずれを予防してあげましょう。
特に足の付け根など骨の出ている箇所にあてることで、床ずれの防止効果があります。
老犬の床ずれ(褥瘡)は、少し油断した隙にすぐにできてしまうことも多く注意が必要です。
ポイントは常に怠ることなく、老犬の皮膚の状態を観察することです。
注意信号は、皮膚が赤くなり出す、皮膚がジクジクし出す、毛が濡れてべたべたし出すなどの症状です。
このような注意信号を感じた際には、必ず毛をかき分けて皮膚の状態を確認してください。
ケースによっては、周囲の毛を刈って確認すべきです。
床ずれは早期治療が重要だと認識しておきましょう。
床ずれ(褥瘡)の症状を確認した場合、治療法は状態によって異なるため、獣医師に相談して指示に従い治療介護をおこなうのがおすすめです。
一般的な治療法を紹介します。
2.床ずれ箇所の傷口を、水道水できれいに水洗いします。
3.水気をとり、ここでの注意点が傷口を乾かしてしまわないことです。これは重要ポイントなので厳守しましょう。
4.傷口をラップで覆い、剥がれないように周囲をテープで固定します。この際にも重要ポイントがあります。それはラップの四方全てをテープで止めてしまわないことです。一か所を固定せずに開けておくことで、体液が排出できるようにしておくのです。 これを湿潤療法と呼びます。
5.ラップがずれてしまうケースでは、包帯を巻いて固定して保護してあげるのがおすすめです。
床ずれは思った以上に酷く辛い状態になるもので、水ぶくれができたりなど痛ましいため、とにかく起こさない注意が大事です。
放置してしまうと最悪傷口にウジが湧くようなケースすらあると知っておきましょう。