今はチワワたちワンちゃんの多くが室内飼いです。
そのため犬の「抜け毛」はすごく気になる存在です。
結構部屋の隅に毛だまりが出来ていたりするものです。
しかしチワワの毛が抜けるのは、自然現象であり仕方ありません。
我が家は今のロングコートチワワの前にミニチュアシュナウザーを飼っていたのですが、ミニチュアシュナウザーは抜け毛が少なかったですね。
それに比べてチワワは結構毛が抜けます。
さてチワワの抜け毛を嘆く暇があれば、飼い主さんはその原因を知り抜け毛対策を取るべきでしょう。
チワワの抜け毛の特徴としては、タイプや季節で異なることを認識する必要があります。
今回はそのあたりを詳しく紹介します。
チワワの抜け毛の量に関しては、調べていると少ないという意見と多いという意見の賛否両論に分かれます。
どうしてそのように意見が分かれるのか説明していきましょう。
犬種によって、シングルコートとダブルコートと呼ばれる毛の種類があります。
一般的にシングルコートと呼ばれる犬種は抜け毛が少ないとされています。
理由は、シングルコートの犬種の場合、温暖な地方で育種改良されており、そのため冬の寒さから身を守り体温調整する必要がないため、人が犬の抜け毛に悩まないように人工的に抜け毛の少ない犬へと改良したとされています。
シングルコートの主な犬種は以下の通りです。
・マルチーズ
・ヨークシャーテリア
・シーズー
・パピヨン
・フレンチブルドッグ
・ミニチュアピンシャー
・グレーハウンド
一方ダブルコートと呼ばれる犬種は、寒冷地で育種改良された犬が多く、このため季節に合わせて毛の量が生え変わることで体温調整を行います。
その結果、換毛期といわれる春から夏と、秋から冬にかけて毛が生え変わり、抜け毛が多くなります。
ダブルコートの主な犬種は以下の通りです。
・ミニチュアダックス
・ミニチュアシュナウザー
・ポメラニアン
・コーギー
・キャバリア
・柴犬
・ボーダーコリー
・スピッツ
・ゴールデンレトリバー
シングルコートとダブルコートで犬種を分ける際には、現在一応チワワはダブルコートと分類されることが多いです。
しかし、実はチワワはシングルコートとダブルコートが混在しており、シングルコートかダブルコートかがはっきりしない毛質なのです。
このためよくチワワは、「抜け毛が少ない」あるいは「抜け毛が多い」という両方の意見が混じってしまうこととなるわけです。
チワワはメキシコ産の犬種であり、温暖な気候で育種改良されたために、元来はシングルコートのスムースコートの犬種でした。
しかしそこに無理やりロングコートのチワワを育種した結果、シングルコートとダブルコートの両方の特徴を併せ持った現在のチワワが誕生し、シングルコートとダブルコートが混在してしまっているのです。
チワワには、スムースコートチワワとロングコートチワワの2種類のタイプが存在し、それぞれ抜け毛の特徴が異なります。
ここでもどちらが抜け毛が多いかと質問すれば少し曖昧であり、ロングコートチワワの方が毛が目立つので大変とされていることも多いですが、量的に言えば長い毛のロングコートチワワのほうが抜け毛が少なく、毛の短いスムースコートチワワの方が多いといえます。
理由は、ロングの毛の方が伸びるのに時間を要し、毛の生え変わりのサイクルが長くなるためです。
チワワの毛は、一応「ダブルコート」となります。
ダブルコートの特徴は、次のように2種類の毛からできていることです。
オーバーコートは上毛にあたり、紫外線などから皮膚を保護する役目を果たします。
アンダーコートは下毛にあたり、体温を保つ役目を果たします。
このため、下毛であるアンダーコートが季節の変わり目となる換毛期に生え変わり、抜け毛が生じることで体温調整を果たすのです。
したがってオーバーコートであるチワワは、「季節」によって抜ける毛の量が変化するのです。
そのため、春から夏と秋から冬にかけての換毛期には、チワワは抜け毛がとても多くなるため要注意です。
なお錯覚しないで欲しいのは、この時期に特にチワワの抜け毛の量が増加するということであり、チワワの毛は年中抜けますよ。
チワワはダブルコートの犬種であり、普通に抜け毛が多くなりますが、通常より大量に抜ける場合、次のような原因が考えられます。
・フケなどの皮膚病
・ケア不足
・ストレス
・換毛期
・フードの問題
・病気が原因
チワワのようなダブルコートの犬種は、被毛が2層になっているため、皮膚が蒸れやすくアレルギーになりやすいとされています。
そのため抜け毛が大量に生じるケースでは、皮膚の点検を行い、湿疹やかさぶたが出来ていないか、またフケが出ていないかなどを、ブラッシングの際にチェックしてみましょう。
注意が必要なのがかさぶたです。
無理やりかさぶたを取る行為は厳禁です。
当然チワワに痛みが生じる上に、その箇所の毛が束になってごっそり抜けてしまう可能性があるので要注意となります。
フケが多かったり、湿疹やハゲた箇所があるケースなどにおいては、アレルギーなどの可能性が高まります。
ノミやダニの寄生、感染症、アトピーなどとにかくいろんな原因が考えられるので、このような症状を発見した際には、早期に一度獣医師の診断を受けておくのがおすすめです。
チワワの抜け毛対策にあたり、ブラッシングやシャンプーは必須となります。
これらのケアをさぼってしまうと抜け毛の原因となります。
抜け毛の原因としてストレスで抜けているケースもあります。
チワワがストレスを感じる場面はたくさんあります。
換毛期に大量の毛が抜けるのは自然な状態ですが、それ以外の時期に抜ける場合、ストレスが原因となっている可能性もあるため注意してあげましょう。
毛が抜けるのが、フードなどのご飯が原因となることもあります。
食物アレルギーの問題や、フードに入った添加物に反応しているケースもあるでしょう。
市販の安価な添加物てんこ盛りのフードは特に要注意となります。
病気のサインとして毛が抜けていることもあります。
不自然に毛が抜ける状態が、長期化しているケースでは動物病院で受診してもらいましょう。
まず最初に定番のブラッシング・シャンプー・トリミングという3つの対策を行いましょう。
抜け毛対策の基本がこまめなブラッシングです。
スムースコートチワワの場合、被毛が短いため皮膚を傷つけない注意が必要です。
そのため柔らかいブラシであるラバーブラシや獣毛ブラシ、シリコンブラシなどがオススメとなります。
ロングコートチワワの場合、長いふわふわの被毛を整えるため、スリッカーブラシやコームがオススメです。
なお、スリッカーブラシは先が尖っているので、チワワの皮膚を傷つけないように注意が必要です。
ブラッシング嫌いにチワワがならないように、幼いパピー期頃よりブラッシングを行って、コームなどに慣れさせておくことが大切です。
定期的なシャンプーもチワワの毛のお手入れには大切であり、抜け毛対策になります。
シャンプーを行うことで、早めに無駄毛を取り除いてあげる効果が生じます。
また、皮膚の血行が良くなるため、毛の生え替わりを促進する働きが生まれ、換毛期の抜け毛の時期を短縮できます。
シャンプーの注意点は頻度であり、通常であれば月に1回で十分です。
また、チワワたち犬は肌が弱いので、犬専用の低刺激のシャンプーを使用してあげましょう。
トリミングは費用がかさみますが、プロのトリマーさんが毛を切ってくれって、同時にシャンプーやブラッシングもしてもらえるため、愛犬の抜け毛対策には万全の効果を発揮してくれます。
これらの基本ケアに加えてオススメなのが、換毛期などの抜け毛がひどいピーク時期には、チワワに洋服を着せることで、毛が舞い上がったり、飛び散るのを防ぐことが可能となり助かります。
特にこの時期に、ドッグカフェなどの公共の場に行く場合、マナーとして抜け毛対策を行うことが必要であり、洋服はおすすめです。