チワワたち犬は、しつけをきちんと行えばかなりの指示に従うことが可能となります。
とても賢い動物ですが、はたして人間に例えれば何歳児程度の知能があるのでしょうね。
愛犬と一緒に暮らしていれば、あなたが落ち込んで悲しいときなど、心配そうに顔色を読み、やさしく寄り添ってくれたりします。
そうですチワワはたちワンちゃんは、人間の感情を読み取り、あなたの心を理解することが可能なのです。
それは決して気のせいなどではありません。
実際に昔から、犬と人間の間の意思疎通に関しての様々な実験や調査が行われてきています。
それは大きく次の3つに分類できます。
1.臭覚的シグナル
2.視覚的シグナル
3.聴覚的シグナル
犬が最も発達している感覚は臭覚ですが、上記3つで人間が最も劣っているのが臭覚であり、日常生活を営む上で一番軽視されています。
そのためか過去の実験調査においても、臭覚的なシグナルは最も調査数が少ないものとなっています。
今回はこの3つのシグナルから、ワンちゃんがあなたの心を読みとる証拠を紹介します。
ワンちゃんたちは人間の指示に従うことができ、短い言葉を覚えることが可能です。
また、その言葉の話し方や顔の表情などから、気持ちを読み取ることもできます。
人間の子どもが親の話す言葉をある程度理解可能となる年齢が、2〜3歳位だといえます。
したがって犬は、人間に例えると2歳~3歳くらいの知能レベルを持つとされています。
犬種によっても知能差があり、ボーダーコリーやジャーマンシェパードドッグなどは特に優秀とされ、5歳児程度までの知能があるのではないかとされているほどです。
過去の研究によれば、犬は人間の言葉を150個程度も理解しているとも言われています。
このように賢いワンちゃんは、この知能により飼い主さんの言葉や心を読み取り、あなたの気持ちを理解してくれているのです。
イタリア・ナポリ大学生物学部のチームが、臭覚的シグナル実験として、人間が分泌した汗のニオイに対して犬がどのような行動を示すかとの調査を行いました。
事前に平均21歳の大学生たちに、脇の下に吸水性のパッドを入れた状態で、恐怖と幸福を喚起するような映像を25分間視聴させ、そのパッドを回収しておきました。
実験対象の犬は、ラブラドールレトリバー31頭とゴールデンレトリバー9頭の合計40頭です。
室内にワンちゃんの飼い主と見知らぬ人を置き、先ほどの恐怖と幸福の映像を見た後のパッドのニオイを嗅がせた後での犬の行動を調査しました。
「幸福時の匂い」を嗅いだケースでは、見知らぬ人間に興味を示し、見知らぬ人間に対する行動時間が増えました。
その時の人間の幸福な気持ちを嗅ぎ取り、気持ちが大きくなり、積極的な行動に出たと推測できます。
「恐怖時の匂い」を嗅いだケースでは、飼い主に近づくことが多くなり、飼い主に対する行動頻度が増えました。
その時の人間の恐怖による不安な気持ちを嗅ぎ取り、幼児が母親を頼ろうとするのと同様に、頼りになる飼い主を安全基地として寄り添う行動が増えたと推測できます。
また同時にストレス関連行動が増えました。
犬の心拍数を図ったところ、「恐怖時の匂い」を嗅いだ時には、心拍数の増加が見られました。
この実験から犬は、人間が心理状態によって発するニオイ(化学物質)を嗅ぎ取り、人間の気持ちを読み取っていることが分かります。
視覚的シグナル実験は数多く行われており、過去の調査結果から以下のような報告がされています。
・人間の笑っている顔と通常の顔を見分けることができる
・飼い主の悲しげな顔と喜んだ顔を見分けることができる
・通常の顔と感情を抱いた顔を見分けることができる
実際の実験調査の様子をみてみましょう。
オーストラリアの研究チームが、犬が人の顔の表情から感情を読み取る実験を行いました。
24匹の犬をグループ分けして課題を与えます。
一つのグループの犬たちは、笑顔の写真を選ぶとご褒美が与えられ、もう一方のグループの犬たちは、怒った顔の写真を選ぶとご褒美が与えられるように訓練されました。
タッチスクリーンに人間の笑顔と怒った顔を表示して、24匹の犬たちに選ばせました。
その実験結果は、人間の笑顔と怒った顔をワンちゃんたちは明確に区別できたそうです。
ただし、笑顔の写真は直ぐに選ぶことができたのに比較して、怒った顔の写真にはあまり近寄りたくない様子が感じと取れたそうです。
この行動からも、犬が人間の顔の表情から気持ちを読み取り、とても人間の感情に対して敏感に反応することが分かります。
聴覚的シグナルに関しては、以下のような報告がなされています。
・怒りに満ちた声と喜びに満ちた声を聞いたケースにおいては、その時の人間の顔の表情を長く見つめる傾向が見られる
・強く厳しい口調の指示より、優しい口調により指示を出した方が従いやすい
さらに人間の言葉の子音と母音を聞き分け、会話のトーンからでも感情を理解できるという研究結果も出ています。
これらの報告から、犬が声を聞き分け人間の気持ちを読み取っていることが想像できます。
さらに愛犬は、飼い主さんと一緒に暮らして歳をとればとるほど益々気持ちを読むのにたけていき、気持ちを深く理解して適切な行動を実施するものです。
ワンちゃんは、臭覚的シグナル、視覚的シグナル、聴覚的シグナルなどをすべて組み合わせて、敏感に飼い主さんの気持ちを読み取っているのです。
よく犬は、犬好きの人を見抜くといいます。
例えば、犬嫌いで犬が怖い人が、恐る恐る犬の頭を撫でながら「いい子」何て言ったとします、ところがこの際に出た緊張した怖いと感じて出した汗のニオイなどから、しっかりワンちゃんは
この人が、実は犬嫌いであることを読み取ってしまっているのかも知れませんね。
昔からよく飼い主さんが落ち込んで元気をなくしていると、愛犬が慰めにきて元気づけてくれると言いますが、これはワンちゃんがしっかりあなたの気持ちが分かっている証拠なのです。
したがって、あなたがしっかり愛犬を愛情を持って愛してあげれば、その気持ちは見事に伝わり、ワンちゃんも間違いなくあなたを愛してくれるはずですよ。