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チワワたち犬の肉球トラブル!発生原因や正しい対処法

 

ワンちゃんの肉球のぷにぷにした感じが好きな飼い主さんも多いようです。

愛犬独特のニオイも放っています。

思わず触ってしまうのは、赤ちゃんのほっぺと共通していますね。

そんなぷにぷにであるはずの肉球が、カサカサに乾燥してしまっていたり、赤く腫れたりしているケースも多いものです。

また、肉球が剥がれるようなトラブルが生じることもあります。

このように思った以上に起こる愛犬の肉球トラブルの原因や、適切な予防策について紹介します。

肉球の役割

最初にチワワたちワンちゃんの肉球の役割を紹介しましょう。

そもそも肉球って何なのと、疑問を抱いている方も多いことでしょう。

肉球の正体は角質層です。

あのぷにぷにとした感触は、弾力性のある弾性繊維や脂肪によるものであり、皮膚が分厚くなって形成されたのが肉球といえます。

肉球の役割は、大きく以下の5つに分類されます。

1.弾力性により衝撃を吸収して和らげる
2.滑り止め作用
3.受ける圧力を分散して弱めて関節や骨を守る
4.汗をかく
5.地面から伝わる熱の緩和

チワワは体格が華奢で、30cmの高さのソファーから飛び降りただけで骨折してしまうことがあるとされていますが、そのようなリスクから身を守ってくれているのが肉球の存在であり、衝撃を吸収したり圧力を分散する働きがあるからです。

肉球が衝撃を吸収する働きをする秘密は、ハニカム構造とされています。

ハニカム構造とは、正六角形あるいは正六角柱がぎっしりと詰まって並ぶことで、強度を得る構造をさし、まさしくハチの巣が該当します。

この他にも、ダンボールがクッション性を備えるのは、このハニカム構造のおかげなのです。

犬の肉球の役割は、人間で言えば靴を履くことに該当します。

肉球は、角質層が何層も重なって厚くなっているために、人間が靴を履いた時のように、地面からの熱さや冷たさが伝わりにくくなり、内部組織を守ってくれるわけです。

また、滑り止めの機能も働きブレーキをかけてくれます。

その他の機能としては、汗をかくことです。

ワンちゃんは肉球にある汗腺から汗をかき、体温調節を行っているのです。

さらに汗をかくことで、肉球が乾燥しすぎることがないように守ってもいます。

肉球トラブルの原因

ワンちゃんの肉球トラブルが起こる主な原因は次の通りです。

肉球トラブルの原因
・加齢(老化)

・ケガ

・ストレス

・アレルギー

・皮膚トラブル

・乾燥

・汗

・高温のアスファルト(散歩コースの問題)

・指間炎

・肥満

「加齢(老化)」

生き物は全て加齢によって老化現象が起こります。

犬も年をとることで新陳代謝が悪くなり、その結果水分量が減り、肉球もカサカサになりやすくなっていきます。

犬は7歳頃よりシニア期に突入していくため、この頃から肉球のケアも注意して行ってあげる必要が生じてきます。

「ケガ」

散歩中に愛犬がケガをして、肉球を傷つけてしまうことはよく起こります。

ガラスなどの破片を踏んだり、棘が刺さったりすることが多いので、十分注意を払ってあげましょう。

軽い傷であれば、水道水で傷口をしっかり洗ってあげて、消毒薬などで傷口を殺菌しておけば安心です。

ガラスなどで深く切ってしまい出血が多い場合は、応急処置で止血を行ってから、直ぐに動物病院に連れて行ってあげましょう。

「ストレス」

実は愛犬のストレスが原因となって、肉球トラブルが起こってしまうケースもあります。

一見ストレスとは、何の関係性もないように思えますが、ストレスが原因となって、肉球が傷つくことも多いのです。

ワンちゃんはストレスから、自分で肉球を舐めたり、噛んだりして傷つけてしまうことがよくあるのです。

その原因は、単なる暇つぶしの場合もありますが、構ってくれない飼い主の気を惹きたいため、肉球を舐めたり、噛んだりしてしまうのです。

肉球を舐めたり、噛んだりする行動は、ストレスを緩和するために行うカーミングシグナルの一つとされています。

このため、例えば飼育環境の変化など、愛犬がストレスを感じるであろう場面が生じたケースでは、肉球を舐めたり、噛んだりしていないか注意してあげましょう。

「アレルギー」

愛犬が長期間に渡ってずっと肉球を舐め続けたりあるいは噛み続けているケースでは、アレルギーが原因である可能性が考えられます。

アレルギーの種類を知っておきましょう。

・ノミやダニの影響によるアレルギー
・食物アレルギー
・アトピー性皮膚炎
・接触性皮膚炎と言われるかぶれや金属アレルギーなど

上記が主なアレルギーとなります。

愛犬のアレルギーの原因を特定するためには、動物病院でアレルギー検査を受けるのがおすすめです。

食物アレルギーが原因のケースも多いものです。

そうなれば問題は、普段食べているドッグフードが原因といえます。

ドッグフードには、アレルギー対策を試みたフードがたくさん販売されているので、そのようなフードに変えてみるのも有効です。

アトピー性皮膚炎のワンちゃんの場合、皮膚のバリア機能が低下してしまいます。

そのためアトピー性皮膚炎の犬の肉球は、肉球がカサカサになり、ひび割れた状態になってしまいやすいです。

この症状を苔癬化(たいせんか)と呼びます。

「皮膚トラブル」

ワンちゃんが皮膚に何らかの持病を持っていたり、アトピー性皮膚炎があるケースでは、皮膚へのダメージが生じやすく、その影響で肉球もダメージを受けて傷つきやすくなってしまいます。

「乾燥」

愛犬と散歩から帰れば、必ず肉球の掃除を行い土を落として洗ったり、ウエットティッシュなどで雑菌除去のためにこまめに拭いたりするものです。

しかしあまり頻繁に行ってしまうと、肉球を保護している脂分までなくなってしまい、乾燥してしまうこととなります。

肉球が乾燥してしまうと、カサカサになってひび割れしやすくなるので注意が必要です。

「汗」

肉球には汗腺があり汗をかきます。

このため、発汗して肉球の間に湿気がこもってしまうと、細菌が繁殖しやすくなり、炎症を起こしてしまうので注意しましょう。

「散歩コース」

本来、野生動物だったワンちゃんが歩くのは土の上であり、人工的なアスファルトやコンクリートの上を歩く想定はされていません。

しかし犬が人間に飼われた以上、散歩コースの多くが人工的な硬い地面であり、その衝撃や、アスファルトなどからの熱さによるやけどなどのダメージを肉球が受けてしまいます。

そのため散歩コースを考え、少しでも硬い場所の長時間の散歩を避けたり、夏場などは暑い時間帯の散歩はできるだけ控えるなどの工夫をしてあげることが大切となります。

また散歩のさせ方も考えてください。

注意すべきが引っ張り癖のある子です。

どうしても強い力が生じるため、肉球を痛めやすくなり、大きなダメージを受けやすくなってしまいます。

「指間炎」

指間炎になると肉球と肉球の間が赤くなって痒みが生じ、炎症が起こったり、膿んでしまうこともあります。

指間炎は皮膚炎の一つであり、肉球と肉球の間に湿気がこもることで、細菌が繁殖して炎症が起こります。

原因はワンちゃんが盛んに舐めたり、また肉球は汗をかくため、これらが原因となって肉球の間に湿気がこもるためです。

指間炎は痒みが伴うため、ついワンちゃんが舐めたり、噛んだりしてしまうため、なかなか完治しにくいとされています。

「肥満」

実は太った肥満犬も肉球を痛めやすくなります。

肉球は地面と接するため、体重の影響を受けやすい部分であり、単純にワンちゃんの体重が重いほど、負担が肉球に大きくかかることとなります。

肉球トラブルへの正しい対処法

「肉球クリーム(ワセリン)」

ワンちゃんに肉球クリームやワセリンを塗るのも有効な手段となります。

クリームなどを塗ることで保湿効果が生まれ、肉球を柔らかく保つことができます。

人間がハンドクリームを塗って、手荒れを守るのと同様なわけです。

なお、肉球クリームを選ぶ時には、ワンちゃんが舐めても安全な成分を含んだ商品を選ぶことが大切となります。

したがって、天然の成分を使っているものがおすすめであり、馬油やホホバオイルなどは有効です。

・ノンアルコール
・無香料、無着色な添加物が入っていないもの
・弱酸性

上記のような成分のクリームで、浸透性の高いものを選んであげましょう。

肉球クリームを塗るタイミングは、少しでも舐めないように、食事前やおやつ前などワンちゃんが他の事に集中する直前を狙ってクリームを塗るのがおすすめです。

肉球クリームの愛犬への塗り方は、少し多めに手に取るのがコツで、肉球の表面を優しく揉むようにして塗ってあげます。

少し硬いと感ずる部分があれば、その箇所には念入りにマッサージしてクリームを塗り込んであげましょう。

なお、クリームの量が多すぎたケースでは、余分なクリームをティッシュなどで拭き取ってあげれば問題ありません。

「犬用の靴や靴下を履かせる」

散歩時に熱いアスファルトを歩くことで起こる火傷や、散歩中にガラスの破片などを踏んで発生するケガへの対策で、有効なのが犬用の靴や靴下を履かせることです。

また、肉球クリームを塗った際に、舐めさせないために履かせるのも有効です。

慣れない初めのうちは、靴下や靴を嫌がる愛犬も多いようです。

このようなケースでは、無理に履かせてしまうとストレスとなってしまうため無理強いはやめ、気長に様子を見ながら徐々に慣れさせてから履かせるようにしていきましょう。

子犬の時期から早めに慣れさせておくのがおすすめとなります。

「汚れを取る」

肉球を頻繁に拭きすぎてしまうのは、肉球の脂分がなくなり乾燥してしまうため良くありませんが、必要以上に不清潔な状態にするのも避けるべきです。

濡れタオルやウェットティッシュを使って、軽くゴミを拭き取ってあげる必要があります。

やりすぎないように心がけながら、お湯で軽くすすぐのも大切な対処法となります。

「被毛をカット」

肉球周りの被毛を定期的にカットして、肉球を清潔に保つことも大切です。

被毛をカットすることで通気性が良くなり、清潔に保つことが可能になります。

「ストレス&アレルギーの原因を改善する」

ストレスやアレルギーが原因でも肉球トラブルが生じてしまいます。

このため、考えられるストレス&アレルギーの原因を改善してあげましょう。

アレルギーに関しては、動物病院の検査で、アレルギーゲンを確かめることも有効ですね。

riasu

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