散歩から帰った愛犬の毛に知らない間にガムがくっ付いていた何て経験ありませんか?
また、ガムを踏んでしまい、肉球にくっ付けてしまうことも多いようです。
安易にガムを噛んで、ゴミ箱にポイ捨てしておくのも要注意です。
チワワたちワンちゃんは、ゴミ箱あさりの常習犯です。
口の周りの毛にガムをくっ付けてしまうことにもなりかねません。
さらに、ガムにはワンちゃんが中毒を起こしてしまう「キシリトール」を含んでいる種類もあり、誤飲されると大事になってしまう危険性も含んでいます。
さてあなたはチワワの毛にガムが絡みついてしまった場合、どのように対処しますか?
シャンプーで洗うとの答えも多そうですが、シャンプーで簡単に取れるならば問題にはなりません。
短気な方であれば、ガムごと毛をカットしてしまうかも知れませんね。
確かにガムがついたところの毛をカットしてしまえば一番簡単にすむことでしょう。
しかし、ガムが広範囲にくっ付けているケースなどでは、そう簡単にいきません。
それこそ見事な虎刈りを完成させてしまいそうです。
そうなってしまっては、さすがに愛犬が可哀そうですね。
こんな時に正しい対応法を知っていれば、トラブルを難なく解決できてしまいます。
実際私も愛犬のチワワが、ガムを踏んで足にくっ付けてしまった時に対処したケースがあります。
それ以上に忘れられないのが、今のチワワの「ビビ」の前に飼っていたミニチュアシュナウザーの「キャンディ」が、顔じゅうにガムをくっ付けてしまったことです。
少し苦労しましたが、正しい対処法を知っていたおかげで、何とか上手くとれました。
今回は、ワンちゃんの毛や肉球などにガムがついてしまったケースでの、対処方法を紹介するので参考にしてみてください。
ガムの取り方には、冷やしてガムを固める、また油で溶かすという2つの有効な方法があります。
まず冷やして表面の多くのガムを取り除き、毛の根元や肉球の奥まで入り込んだり、ひどく毛に絡みついたガムは油で溶かして丁寧に取り除くイメージとなります。
ガムの主成分は植物性樹脂です。
こいつの性質は、温めれば柔らかくなり、冷やせば硬く固まることです。
柔らかい状態ではガムは毛にくっ付いて上手く取れませんが、硬く固まれば簡単に剥がれてしまいます。
ガムを噛みながら冷たい飲み物を飲んだケースで、ガムが硬くなってしまう経験を誰しも味わっているはずです。
私は子供のころはよくガムを噛みながら氷を口に入れ、ガムを固くして遊んだ記憶があります。
この状態で取り出せば、手にくっつきませんね。
このようにみなさんは、ガムが冷えて固まればくっつかなくなることを体験しているはずなのです。
したがってチワワについたガムをとるためには、保冷剤や氷などを使ってガムを冷やして固まらせる必要があります。
これで表面部のガムは対応可能となります。
しかし、毛先部分のみではなく、皮膚近くまでガムがこびりついているケースでは、少し厄介となります。
体に保冷剤が触れてしまえば、チワワたちワンちゃんは冷たいために嫌がってしまう可能性が高まります。
ガムを冷やす方法もいくつか手段があります。
コールドスプレーなどを使う方法もありますが、ケミカル類などを使うのは、犬が舐めてしまったケースを考慮すると、安全性に問題があるため先ほど述べた保冷剤や氷を使うのがおすすめです。
冷やすことで、まずは表面についた多くの部分のガムを取り除いてしまいしょう。
体の近くの場所や毛に絡まったり、肉球の奥に入ってしまったガムは、なかなか取れません。
指だけでは取れないため、ブラッシングしながら取るのがおすすめです。
しかし強引に行えばチワワが痛がってしまいます。
また皮膚を傷める危険性もあるため無理はしないように注意しましょう。
ここで、冷やして取るのは終了です。
次は残った厄介な毛の奥の箇所などに張り付いたガムを、油を使って取っていきます。
ガムを冷やせば固まることを、経験で知っていると先ほど話ましたが、実はみなさんはガムが油で溶ける体験もしているはずなのです。
こちらはなかなか場面が思い浮かばないかもしれませんね。
油とのイメージが湧かないかも知れませんが、チョコレートでガムが解けなかったと質問すれば、多くの方が「溶けた」と答えるはずです。
ガムを噛みながら同時にチョコレートを食べるとガムが小さくなってしまうのです。
私は子どものころの七不思議の一つに感じていましたね。
油分が多い食べ物をガムと同時に食べれば、ガムは解けて小さくなりバラバラになってしまいます。
例えばポテトチップスを同時に食べてもガムは小さくなっていくそうですよ。
さすがにこれは私も同時に食べたことはありませんけどね。
さてこのように、油を使えばガムは溶けてしまいます。
基本的にどのような油でも大丈夫ですが、メーク落としのクレイジングオイルなどの類は止めておきましょう。
理由はチワワたちワンちゃんが、舐めてしまったケースで、体に害をなす可能性のある油は使用しない方が良いためです。
したがってオススメは食用の油ということになります。
しかしここでももう少し突っ込んでアドバイスすると、香りが強めの油はなるべく避ける方が無難です。
ゴマ油やバターなどの香りが強い油は、美味しそうな香りが漂うため、ニオイに敏感な臭覚に優れるワンちゃんが、ペロペロ舐めてしまう可能性が高まるからです。
このため一番のオススメは、どの家庭にも常備されていて手軽に手に入り、味も匂いも少ないサラダ油となります。
先ほどチョコレートでガムは溶けるという話を述べました。
まさかチョコレートを温めて溶かして使い、ガムを溶かそうなんて考える人はいないでしょうが、チョコレートはNGです。
ワンちゃんを飼っている飼い主さんであれば、チョコレートがワンちゃんにとって、食べてしまえば中毒を引き起こして、最悪命を落とす危険さえある食べ物であるとの認識を持っているはずです。
したがって、チョコレートを塗って愛犬に舐められてしまうなんていうことは、絶対のNG行為なわけです。
チョコレートのカカオに含まれる「テオブロミン」という物質に毒性があり、中枢神経を刺激し、中毒を起こします。
このため、うっかり食べかけのチョコレートをテーブルの上に置きっ放しなんてことがないようにしてくださいね。
チョコレートに含まれるテオブロミンの量は、チョコレートの種類によって大きく異なります。
ちなみに、症状が出てしまう目安量の参考値を紹介すれば次のようになります。
・ダークチョコレート:体重1kgあたり5g。
・ミルクチョコレート:体重1kgあたり10g。
・ホワイトチョコレート:体重1kgあたり500g。
板チョコ1枚が50gぐらいのため、チワワなんてダークチョコの板チョコ1枚食べてしまえば、それこそあっという間に症状が出る摂取量を超えてしまいます。
このように、7つ程度は愛犬に絶対に与えてはいけない、中毒が出てしまう食べ物がありますが、あなたは全部把握できていますか?
万が一自信がない方は次の記事を参考にして危険な食べ物を覚えておきましょう。
関連記事「チワワに与えてはダメなご飯!中毒を引き起こす危険な食べ物」
さて話を戻しましょう。
取りにくい箇所のガムが付いた部分に、ティッシュやコットンに油を含ませて、練りこむようにつけていけば、次第にガムが溶けていきます。
溶け具合を確かめながら、濡れタオルなどで拭き取っていけば綺麗に取れてくれます。
ただし、私が愛犬チワワのビビの足にガムが付いた時に行った方法は、ボールにサラダ油を入れて、ガムが付いた足を入れて、直接揉み洗いしました。
こうすれば、肉球の奥に付いたガムでも綺麗に取り除けること請け合いですよ。
この2つ以外の方法としては、パウダーを使ってこそぎ取ることも可能です。
しかしあくまでオススメは、冷やして取る&油でガムを溶かすの組み合わせとなります。
まだガムが固まっていない状態であれば、パウダー(小麦粉や重曹など)をガムの周囲にふりかけて揉み込みます。
次にブラシを使って取っていくことも可能となります。
なお、小麦粉は、小麦アレルギーを持つワンちゃんは多いため、使用しない方がいいでしょう。
オススメはベビーパウダーですね。
参考に紹介しましたが、油が絶対完璧に取れますね。
油を使ってガムを取った場合は、その後必ずシャンプーで油分を洗い流してあげる必要があります。
かなり油まみれでヌルヌル状態となっているため、最初にキッチン用洗剤を使って洗うのがおすすめです。
なお、ワンちゃんの肌が荒れてしまうケースがあるため、食器用洗剤で洗った後に手間ですが、再度普段使っている愛用のシャンプーで洗ってあげるのがおすすめです。
これで、油が残っている心配もなくなります。
油が残ってしまっていると、チワワが気にしていつまでもその箇所をペロペロ舐め続けてしまいます。
あとしっかりドライヤーでいつものように乾かして仕上げてください。
これで完璧に頑固なガムを取ってあげることができますよ。
シャンプーしただけでは、まず頑固なガムは取り除けません。
要は、油の存在を知っているかどうかだけだといえます。
最後におさらいとしてガムの取り方の手順を再度まとめて紹介しておきます。
2.取り切れない部分の頑固なガムは、サラダ油で溶かしながら取り除きます。
3.綺麗に取れたならば、食器洗い洗剤でサラダ油を洗い流します。
4.再度、いつもの愛用シャンプーで洗い仕上げます。
5.ドライヤーで乾かして完了です。
このような手間がかからないように、ガムの吐き捨ては止めてもらいたいですね。