チワワのような小型犬の散歩は、1回15分程度で良いとかよく耳にします。
またそれどころか、室内で運動させれば散歩は必要ないと言われたりしますが、これは間違いだと認識しておきましょう。
散歩の時間に関しては一般的に言われるのが、小型犬は1回15分程度で1日に2回で30分、また、大型犬ならば、1回1時間以上程度で1日2時間程度などとされていますが、この数字はあくまで目安だと認識しておきましょう。
子犬や老犬など年齢によっても必要な散歩の時間は違ってきますし、例えば、活発な犬として有名な「ジャックラッセルテリア」であれば、大型犬並の運動量を誇るとされています。
このように、小型犬でも活発な犬種であるテリア系のワンちゃんなどは、通常の小型犬の目安時間では運動不足だったりしてしまいます。
このため、通常よく言われている散歩の時間はあくまで目安として、あなたの愛犬に適した散歩の時間を見つけてあげるのが肝心だと知っておきましょう。
また、散歩と運動の違いについても、しっかり把握する必要があります。
チワワは室内で遊ばせてあげれば、散歩の必要がないなどと述べている人は、まったくこの2つの違いを理解していません。
今回は、チワワなどあなたの愛犬に本当に適した散歩の時間の見つけ方や、散歩と運動の違いについて紹介します。
チワワに散歩が必要ないなどというたわ言を言わせないためにも、明確に「散歩」と「運動」の違いを理解しましょう。
散歩と運動は、まず根本的に目的が違うことを理解すべきです。
ワンちゃんは、散歩と運動のどちらか一方が不足しても、ストレスになることを知っておきましょう。
だから、散歩さえさせていれば、運動は足りている、また反対に、運動をさせていれば、散歩をさせなくてもOKだと、考えてしまっている飼い主さんが多い点に問題があります。
散歩をすることで、確かに運動を少しは補えますが、大型犬などでは特に散歩のみでは運動不足となります。
チワワのような小型犬たちでも、特には全力で走らせるなどしてあげることが大切となります。
歩くだけの散歩では、体全身を使った活動が行えません。
何よりも、チワワへの散歩の本来の意味は、様々な刺激を受け、探索欲求を満たし、同時に縄張りの点検などを行うことなのです。
このため、野外で自然の風に吹かれ、日光を浴び、いろんなニオイを嗅ぎ音を聞き、時には穴掘りをするなどして探索欲求を満たし、ストレスを開放することが散歩の価値なのです。
散歩を行うことで、他のワンちゃんにも出会え、自然と社会性も身についていきます。
老犬であれば、様々な刺激を受けることで、認知症の予防にもなるのです。
このような、散歩の本来の意味を把握していれば、チワワが散歩せずに、室内の運動で問題がないなどという意見が生まれるはずがありません。
運動とは、体全身を使った活動だと認識しておきましょう。
だから散歩のような、歩くだけの活動では、体全身を使った運動にはならず、大型犬など活発なワンちゃんだと運動不足を感じてストレスが溜まってしまいます。
ドッグランなどに参加して、ノーリード状態で思い切り走ったり、Uターンするなど、体全身を使った運動が必要となります。
上記の内容を把握すれば、愛犬には「散歩」と「運動」の両方が必要だと認識できたはずです。
「散歩」と「運動」の両方が必要なわけだから、当然その2つを取り入れる散歩を行う必要があるわけです。
そこでオススメ方法が、1回の散歩の中に散歩と運動をミックスさせることです。
これは何も難しくありません。
普通に散歩を行い、途中で公園などの運動が可能な広場に立ち寄り、そこで運動させるのです。
伸縮リードやロングリードに付け替えて、思いっきり走らせて、愛犬を思う存分運動させてあげましょう。
これで、散歩と運動を一度に行なうことができて、かなり満足な状態をキープできます。
愛犬に合った散歩の時間は、飼い主さんが見つけてあげる必要があります。
世間で言われている目安時間をまずは参考にして、散歩を行いましょう。
チワワであれば1回の散歩時間は15分程度です。
なお、先ほど紹介したように、散歩の途中で運動を入れれば、チワワの場合疲れてしまい、15分は長くなるかもしれません。
それを見分けるが大切となります。
見分ける一番のポイントは、散歩から戻った状態でのチワワの呼吸の仕方です。
ハッハッと短く浅い呼吸をしている。
これを浅速呼吸と呼びますが、このような状態の呼吸をするケースでは、チワワは十分に疲れています。
さらに細かいチェックポイントとして、歯茎や舌の色を見てみましょう。
仮に紫色になっているケースでは、疲れすぎといえるので注意すべきです。
このような散歩後のチェックを愛犬に行い、チワワが疲れていると感じれば、少しずつ時間を減らしていきます。
反対に大丈夫そうであれば、少しずつ時間を延ばし、ベストの散歩時間を見つけてあげましょう。
このように、散歩の時間を調整することで、だんだんあなたの愛犬に適した運動量が見えてきますよ。
ただし、チワワにとって当然散歩は必要であり、時間が短くなると探求心が満足できないケースもあります。
したがって、チワワのような疲れやすい超小型犬の場合は、毎回運動を入れなくてもいいかもしれませんね。
その分少し室内で遊んであげればね。
ただし、チワワであっても、1時間くらい歩いても平気なんていうスーパーワンちゃんも、結構いたりします。
したがって、本当にしっかりあなたの愛犬の様子を観察して、合った散歩の時間を見つけてあげましょう。
老犬の場合は、短距離でも疲れてしまうケースが多く生じます。
動けなくなって、マジで座り込んでしまうことがあります。
このような時に無理をさせるのは厳禁です。
老犬を散歩させるケースでは、抱っこひもなどを用意しておき、小型犬であれば抱いて戻って来るようにしましょう。
大型犬などの場合は、カートなどを活用すると重宝します。
また子犬も要注意です。
つい嬉しくなって、動き過ぎてしまいやすい子犬も、疲れて動けなくなってしまったりします。
怖いのが無理しずぎてしまい、まだ骨格などが発達不足で華奢なため、間接を痛めたりしてしまうケースです。
このため、老犬や子犬には十分注意を払ってあげましょう。
また同様に要注意なのが、関節などに障害を抱える愛犬です。
負担をかけるべきではないので、1回の散歩時間を短くして、数回に分けて散歩させてあげるのがおすすめです。
さらに季節によっても、散歩の時間を変える必要があります。
特に暑い夏場の散歩が要注意です。
日射病や熱中症に注意が必要です。
夏場の散歩は、少しでも涼しい時間帯に行う工夫がいります。
また、散歩の途中で木陰などでの休憩時間を取り入れたり、水分補給もこまめに行うことが大切です。
当然暑い盛りの日中に行う場合であれば、時間の短縮を考慮してあげる必要があります。
このように、愛犬の散歩の時間は、何分なんて具合に固定することなく、愛犬の状態を常に観察して、臨機応変にその時の状態に合わせて変化させていき、あなたの愛犬に適した、その時点でのベスト時間を見つけて行ってあげる必要があります。