犬好きな人には信じられないでしょうが、あんなに可愛く感じられるワンちゃんが苦手で怖い人が、世の中にはいると認識しておきましょう。
チワワのような小さく力も弱い、蹴飛ばせば一発で伸びてしまうような小型犬でも、犬嫌いの人にとっては怖い存在なのです。
この当たりの心理をしっかり理解して、犬が苦手な人のための配慮を行いマナーを守ることが大切となります。
不思議なもので、犬嫌いの人であれば、ワンちゃんもしっかりその辺が分かるみたいです。
だから自分からあまり近づいて行きませんね。
何故なんだようと思ってしまいますが、お利巧なワンちゃんは、様々な要素から判別して見抜いているようです。
人間だって相手が隠していても、自分をあまり好いていないと思う相手は、自然に分かってしまうものです。
ワンちゃんもしっかり相手の感情を読み取ることが出来るのです。
またさらに、臭覚のすぐれたワンちゃんは、犬嫌いの人が出す冷や汗の成分の匂いを嗅ぎっとって判断しているともいわれています。
今回は、犬が苦手な人のための配慮すべき事柄について紹介していきます。
犬を飼っているような犬好きの人にとっては、多分犬が苦手な人の気持ちがなかなか理解できないことでしょう。
どうしてあんなに可愛いワンちゃんが、嫌いなのか犬嫌いの人の心理が読めないのです。
しかし世の中には、人間の子供が嫌いな人だって存在します。
確かに人間の場合、小学生の高学年くらいになれば、飼い主さんに服従してくれる愛犬と比較すれば、かなり生意気ですけどね。
身体が大きく噛む力が強い大型犬になれば、恐怖心はみなさん生まれます。
事実、犬に噛まれて亡くなる方だってみえるのです。
私だって見知らぬドーベルマンなどと向かい合えば、怖いですからね。
でも体の小さい小型犬ならば、恐怖を抱く人などまずいないように思えてしまいます。
しかしこの心理が大きな誤りなのです。
犬嫌いの人にとっては、サイズなんて問題ではなく、「ワン」と鳴かれただけでももう怖くて参ってしまうものなのです。
中には犬アレルギーがある方や、ニオイが苦手、抜け毛が気になるなどいろんな理由から犬嫌いとなっている人たちがいます。
このような理由を鑑みて、犬が苦手な人を受け入れることが必要となります。
犬同伴OKのカフェで食事をする場合などにも注意が必要です。
ワンちゃんOKな店のため、ついみんながワンちゃん好きと錯覚してしまいがちですが、当然店内の人全員が犬好きなわけではないことを認識する必要があります。
特に犬のニオイが苦手な人であれば、正直な気持ちは犬がいる店内では食事をしたくないというところでしょう。
店内には、このような人がいる可能性があると認識しておきましょう。
テラス席があるのであれば、犬が苦手な人を受け入れる意味合いも含め、テラス席を利用するような心がけを持つことが大切となります。
喫煙する人が、他人がいるところではタバコを吸わないように配慮するのと同様の感じといえるでしょう。
散歩時にリードを短く持つということは、愛犬家にとっては当然のマナーといえます。
すくなくても、他人とすれ違ったりするケースでは必須となります。
また、リードを短く持って愛犬の散歩することは、しつけもしやすく、拾い食いされたりすることも防げます。
犬が苦手な人であれば、すれ違うだけでもドキドキなわけです。
リードを短く持って、愛犬が他人に近づいたり、飛びついたりすることがないように、十分な配慮を行う必要があります。
よく公園でノーリードワンちゃんを放している飼い主さんを見かけますが、これはマナー違反で論外だと認識してください。
しつけが行き届いたワンちゃんだとしても、やはりどのような思いもしないような事態が発生するかもしれません。
ワンちゃんと野外に出かけたケースでは、リードを短く持ってしっかり愛犬の操縦を行ってください。
愛犬飼う以上、最低限度のしつけが必要となります。
犬が苦手な人のための配慮として、必ず次の2つのしつけを愛犬に身につけさせてください。
1.他人に向かって吠えない
2.他人に飛びつかない
犬が苦手な人は、犬に吠えられるだけでもうパニック状態です。
恐怖を感じてしまうことを知っておきましょう。
あなただって見知らぬ人が急に大声を発すれば、ビックリ仰天してしまうはずです。
いわば犬嫌いの人が、ワンちゃんに吠えられてしまうのは、このような状態と同様なわけです。
犬嫌いの人にも程度差があります。
少し離れた位置から眺めている分には平気、また大人しい小さなワンちゃんであれば、頭を撫でることくらいはできる。
つまりいろんな人がいるわけです。
しかしこのような人たちも犬嫌いなわけだから、急に飛びつかれてしまうともうダメで、恐怖心が芽生えて大慌てとなってしまいます。
当然、ワンちゃんには何も驚かそうなどという気持ちはなく、頭を撫でてもらったりすれ嬉しくなり、軽い挨拶程度の気持ちで飛びついているのでしょう。
ところがこの軽い挨拶が、犬が苦手な人にとっては大事であり、パニックを起こすに十分な衝撃であり、驚いて転倒してしまうリスクすら含んでいるのです。
このため飼い主さんは、犬が苦手な人のための配慮として、上記2つの「他人に向かって吠えない」、「他人に飛びつかない」というしつけは、最低でもマスターさせることが必要となります。
犬嫌いの人たちを、一層ワンちゃんが嫌だと思わせてしまう原因の一つが、飼い主さんのマナー違反です。
一番の問題行為が、「排泄」といえます。
散歩時に、ビニール袋を持参していない方が見えますが信じられません。
あなたは、愛犬の散歩時の排泄物の後始末をきちんと行えていますか?
畦道などを歩いていると、よくウンチが落ちています。
これは野生動物のウンチというより、高い確率で散歩中のワンちゃんがしたウンチと考えられます。
このようなマナー違反を行う飼い主さんがまだまだいるため、犬嫌いの人を増やしてしまうのです。
また、ウンチを持ち帰ってくれる飼い主さんはたくさんいますが、オシッコの処理となるとなかなか困難です。
最近は水をかける飼い主さんも大分増えてきました。
しかし、草むらや土や砂の上ならば、そのままで放置という方が多いようです。
私もこのようなサイトを発信させていただいていると自然と自覚が高まり、以前から水は必ずかけるように心がけていたのですが、最近はまずトイレットペーパーなどでオシッコをできるだけ吸い取り、それから水をかけるようにしています。
それでもニオイは残ってしまうでしょうが、これ以上は勘弁願いたいと思っています。
あと認識していただきたいことが、本来散歩は排泄のために行うものでないということです。
愛犬の排泄の基本は自宅で行うものであり、そのためにもトイレトレーニングを行い、自宅でワンちゃんが排泄できるようにしつけるべきです。
そして、散歩に出かける前に必ず排泄をすませてから出かけることが大切となります。
これで、散歩の最中にウンチをすることをかなり防ぐことが可能となります。
しかしオシッコに関しては、マーキングの兼ね合いもあり、どうしても散歩をすれば行ってしまうと言えます。
犬が苦手な人がいることを理解し、そのような方への配慮を怠らないことが肝心となります。
生理的に受け入れられないそのような方たちに、ワンちゃんを好きになってもらおうとしても無理があります。
今回紹介したような事柄に留意して、飼い主さんが配慮すべきだと知っておきましょう。
犬が苦手な人の心理に気づかず、安易に愛犬を近づけてしまえば、それこそ「来るな」と叫ばれ、石とか投げつけられてしまう恐れすらあると覚えておきましょう。