ワンちゃんを飼えばその瞬間から家族の一員です。
家族を捨てる何てことは、どう考えてもできないことです。
しかも愛犬を手に入れた理由は、あなたが欲しくて、さらにお金を払ってまでして手に入れたはずです。
現状の世の中の現象として、平気で愛犬を手放してしまう飼い主さんが存在しているのです。
この悲しむべきことの理由について考えていきましょう。
懐いてくれないことが理由でしょうか。
しかしワンちゃんは、飼い主さんが愛情を注いであげれば、絶対懐かないことなどあり得ない動物です。
仮に百歩譲ってチワワが懐いてくれていないとしても、それは間違いなく、飼い主さんサイドに問題があるといえます。
飽きてしまったのでしょうか?
ワンちゃんは、命を持ち感情も併せ持った生き物です。
おもちゃなどの無機質な物体などではありません。
飽きてしまうなんてレベルの言い訳は、きかない話なのです。
こんなことを述べて憤慨していても無駄ですね。
冷静に愛犬を手放してしまう理由について、向き合って考えていきましょう
現在の制度では、飼い主が何らかの事情でペットの飼育ができなくなったとしても、保健所などの行政に持ち込んだケースでは、行政はこれを引き取らなければならないと定められており、ほとんどの自治体では、犬猫の引き取りを無料で行ってくれます。
確かに勝手にワンちゃんを捨てられてしまえば、野良犬となり行政が捕獲する手間が生じます。
そのため、積極的な引き取りを行うことで、野犬の捕獲数を減少させるのに役立ってきたとも言えます。
しかしその反面、飼えなくなったら保健所に持って行きさえすれば、ただで簡単に引き取ってくれるという、安易な社会風潮を生み出してしまったとも言えます。
近年では、特にペットショップやブリーダーなどの業者が、ワンちゃんを行政に持ち込むケースが増えて問題となっています。
子犬を産ませるためだけの商品として飼育し、産めなくなった時点で見捨てて捨てるという、このモラルに反した繁殖業者には特にいきどおりを感じてしまいます。
このようなワンちゃんたちは、登録や予防注射すらされていないことも多いといいます。
行政がこのような違行為をしているワンちゃんを、何の罰則も与えずに受け取っていることに疑問が残ります。
これから考え直して、改めていく問題だと感じています。
さて、具体的に飼い主が愛犬を手放してしまう理由を紹介していきます。
・飼主の死去や病気
・離婚
・親の面倒をみなくてはならない
・子どものアレルギー
・病気になった愛犬の治療費や入院費が支払えない
・引っ越し先が公団などのため飼えない
・忙しくて面倒が見切れない
・他の犬種が欲しくなった
・家族を咬んだ
・夜鳴きする
・狂暴で暴れる
・育てるのが困難
・家の中を汚す
・たびたび脱走する
・皮膚病などの病気で手に負えない
・子犬が産まれ増えすぎた
・高齢でボケだした
・ガンなどの病気になった
・ケガをしてしまった
よく聞く多い理由が、それまでは一戸建てなどのため、何の問題もなく犬を飼えていた家庭が、何らかの理由で引っ越さなければならなくなり、引っ越し先で愛犬が飼えないからという理由です。
確かに会社の転勤辞令などは急に出るケースが多いものです。
ペットの存在が、賃貸においてネックとなるケースが多いのも事実。
また、家賃も割高になることが多くあります。
しかし会社命令であろうと引っ越しは、あくまで飼い主サイドの勝手な理由であり、チワワには何一つ落ち度はないのです。
人間の都合によって愛犬を手放すというのは、あまりに身勝手で酷な話です。
チワワが家族の一員であれば、是が非でもワンちゃんが一緒に住める家を探すべきだと思います。
ワンちゃんだって生き物であり、それぞれ性格も異なって当然です。
みなさん、犬の性格が凶暴だとワンちゃんの責任にしていますが、それは大間違いです。
責任は間違いなく飼い主さんにあります。
飼い主さんが、チワワを甘やかしすぎてしまったり、しっかりしつけができていなくて、信頼関係が構築できておらず、リーダーシップを取れていないからです。
少しくらい、あなたの思うようにチワワが懐いてくれないとして、そのような理由で家族の一員である愛犬を、絶対に手放すべきではありません。
仮にまだ子犬であれば、これからいくらでもしつけ直せます。
どうしても手に負えないと考えるケースであれば、専門家の力を借りてしつけ直してもらうのもおすすめです。
まずはしっかり勉強してみましょう。
しつけの仕方は少し探せば、あらゆるところで紹介されています。
あなたが愛犬を上手くしつけられないのは、必ず原因があります。
学習すれば理由が思い当たるはずです。
努力もせずに手放してしまうなどと言うのは、信じられません。
そのような態度で暮らしていれば、必ずあなたにしっぺ返しがきますよ。
チワワは生き物です。
当然ですが病気にもなるし、ケガだってしてしまいます。
最初にワンちゃんを飼う段階で、これらのことは、しっかり想定して考えておくべき事柄といえます。
こういう事態が、少しでも起きてしまわないための対策をとっておくことも重要です。
仮に病気になったケースでも、軽度の状態で早期発見して、直ぐに治癒するためには、日ごろから定期健康診断を受けさせていることが大切となります。
また、毎日のご飯はある面一番大切、安価な市販の添加物を含むようなフードではなく、しっかり栄養価の高いプレミアムフードを与えてあげておくべきです。
さらに入院や手術となれば、金額もかかってしまいます。
そのために、保険に入っておくなども大切な対策となります。
このように、愛犬が病気になったという理由で手放さないためにも、日ごろからしっかりそのようなケースも想定して、対策を行っておくことが必要といえます。
深く考えもせずに、「飼いたい」という思いだけで飼ってしまうことは、社会人としてあまりにも無責任すぎるレベルと言えます。
確かに心筋梗塞や脳血栓のような種類の病気で、前触れもなく突然倒れてしまったケースでは、なかなか難しい問題とも言えます。
しかし、飼い主が高齢になったと言う理由は、少し思慮不足とも感じられてしまいます。
ワンちゃんは、人間よりもはるかに寿命が短い動物です。
大型犬であれば、10歳程度、長生きである小型犬でもせいぜい15歳くらいまでの一生なわけです。
そうなれば、飼い主さんは、自分の年齢と相談して、愛犬を飼うべきだといえます。
高齢者となり、独り身であれば、ワンちゃんと一緒に暮らしたい気持ちが生じる面もあるでしょう。
しかし、60歳を過ぎたあたりから、新たにワンちゃんを飼うことは、もしかすれば自分が先に動けなくなり、面倒が見えなくなるケースも予想可能なわけです。
最近は平均寿命も延び、60歳くらいであればまだまだ元気一杯であり、仕事を続けている方もたくさんみえます。
それでもさすがに、70歳を過ぎてから、新しく愛犬を飼うことは、かなり慎重に考慮すべきといえます。
万が一の時、子供たちや親戚が、チワワを引き取ってくれるのであれば、飼うことも可能でしょうが、それが無理な状況であれば、残念ながらむやみやたらに飼うべきではありません。
愛犬の面倒を見てくれる人がいなくなれば、愛犬の命が奪われてしまうことにもなりかねないことを認識してください。
親の介護はとても負担が大きな問題です。
最近は兄弟もすくなり、一層負担割合が増えています。
お金も時間もかかり、介護をする側の労力の消費は想像以上だと言えます。
子供が親の面倒を見るのは当然のことですが、チワワも飼った以上は家族の一員なのです。
人間と犬との違いがあるとはいえ、長年一緒に一つ屋根の下で暮らしてきた家族である以上、片方の世話が大変という理由から、もう片方の家族の面倒を放棄して良いはずがありません。
このあたりの道理は、しっかり考えてもらいたいものです。
かえってワンちゃんがいることで、親の看護での辛い気持ちが癒されるかもしれません。
愛犬と一緒に散歩に行くことで、気分展開になりリフレッシュできることだってあるでしょう。
今までよりは、愛犬を構ってあげる時間が減少するかもしれませんが、1日10分程度の時間なんて、いくらでも作りだせますよ。
愛犬を手放せば手間が省けて大丈夫なんて、安易なバカな考えは改めましょう。
ワンちゃんとの絆も今までしっかり築けていれば、少しくらい面倒をみるレベルが下がったとしても、愛犬のことが大好きだよという気持ちがこもっていればぜんぜん問題ないものです。