散歩中に突然のあっという間の出来事で、他の犬に愛犬が噛まれてしまった何てことが起こったりします。
お互いに尻尾を振って鼻をくっつけて、クンクンとニオイを嗅いで仲良く見えていた瞬間に、噛みつかれてしまうケースも多く、決して油断してはいけません。
はたしてあなたは慌てず対処できますか?
こんなまさかの万が一の事態に対しての注意点と、対処法を紹介します。
犬同士のトラブルに巻き込まれない予防策を考えてみましょう。
先ずは何と言っても、安易に知らないワンちゃんに愛犬を近づけないことにつきます。
日ごろから、愛犬のしつけをしておくことも大事になります。
また、野外で愛犬をノーリードにしないことも重要です。
散歩においては、ダブルリードで愛犬の脱走を防ぐこともトラブルの予防に繋がります。
この他に雄犬の場合は、去勢手術を受けることが思った以上に効果があります。
攻撃性を抑えることが可能となることと、発情中の雌犬への興味を抑えられることから、リスクを減少できます。
また、万が一の事態に備えて、かかりつけの動物病院の連絡先や休診日をチェックしておくように心がけておきましょう。
さらに、夜間や休日に対応可能な動物病院を調べておくことも大切であり、いざという時に安心できます。
また、ワンちゃんのみならず、人間も犬に噛まれる恐れがあります。
したがって、知らない犬に無暗に近付かないようにして、いきなり撫でようとしないことを守りましょう。
また、ワンちゃんは、狩猟本能から背を向けて逃げると追いかける習性があります。
無暗に犬に背を向けて、大声を出して逃げるべきでないと知っておきましょう。
手を下におろして、じっとしているのがおすすめです。
犬と決して目を合わせないように注意し、全体をとらえながら、犬があなたに興味を無くした様子が感じられれば、ゆっくりと背を見せずに、後ずさりでゆっくりその場を離れるようにしましょう。
本来であればワンちゃんは、憶病な動物であるとされ、相手に対しての威嚇行動を取ることはあっても、そう簡単に突然喧嘩をするわけではありません。
しかし何らかのきっかけにより、そのような非常事態が生じたケースでは、互いのワンちゃんをとにかく遠くに引き離すことです。
ワンちゃん同士が相手を噛むくらい興奮している時には、飼い主にも襲い掛かってしまうことがあるほど興奮状態であることも多いものです。
ヘタに手を出せば、それこそ飼い主さんが噛まれてしまう可能性もあります。
愛犬を落ち着かせることが大切ですが、近くに相手のワンちゃんがいては、興奮を抑えることはできません。
このため相手のワンちゃんと少しでも距離をとることが大切となります。
距離がはなれれば、愛犬も少しは興奮状態が静まります。
なお当然ですが、噛まれてしまったワンちゃんは大パニックに陥ります。
まずは飼い主さんが落ち着いて、冷静に対処することが重要となります。
飼い主さんが慌ててしまうと、愛犬はますます不安を感じてパニックが高まってしまいます。
優しく声かけを行い、愛犬が興奮して逃げ出さないように、もしもノーリード状態であれば静かにリードを繋いで、犬が逃げないようにします。
ワンちゃん同士を間違っても再度近づけるようなことは、絶対に行わないようにしましょう。
軽いケンカであったとして、「仲直り」をさせようなんて考えはもってのほかですからね。
愛犬を落ち着かせることができたならば、噛まれた傷の様子を確認することが肝心となります。
愛犬が怖がったり痛がったりして暴れたりするケースもあり、確認しづらい可能性もあります。
焦らず落ち着き、傷の確認を行うように努めてください。
小型犬などが自分より大きなサイズの犬に噛まれたケースでは、かなりひどい傷を負ってしまう可能性が高まります。
犬の噛む力は強いため、骨まで傷が達している可能性もあります。
愛犬を落ち着かせると共に、まずはしっかりと傷の具合をチェックすることが大切となります。
傷が深い場合は、ワンちゃんを歩かせないように注意してください。
傷の状態をチェックしたら、すぐに傷口を水で洗い流すことが大切な対処法となります。
ワンちゃんの特性として、多くの雑菌が口の中には存在しています。
そのため、これらの雑菌が傷口に入ってしまうことで、傷口が化膿を起こしたり、感染症の恐れが発生してしまうのです。
結構、1週間くらいしてから化膿することもあります。
野良犬とかでなければ、予防接種を受けていてくれている可能性が高いと信じたいところですが、当然それは分かりません。
そのため、少しでも早く傷口を水で洗い流すことが肝心となります。
公園などが近くにあればよいのですが、なければ民家があれば理由を説明して水道をお借りしましょう。
また最近は、散歩時には飲み水や、マナーとして尿を洗い流す水を携帯している飼い主さんも多いはずです。
そのような水があれば使用しましょう。
傷口をチェックして、応急処置として傷口を洗ったならば、必ずチワワを動物病院に連れて行ってあげてください。
くどいようですが、ここで絶対に守ってもらいたいことが、必ず他のワンちゃんに噛まれたケースでは、愛犬を動物病院に連れていくことです。
決して見た目などの傷の具合で、大したことがないと素人判断してそのまま放置してはいけません。
たとえ傷口がたいしたことがないケースでも、噛まれた以上はそこから雑菌が入り、後から化膿したり感染症になってしまうリスクが伴います。
狂犬病や混合ワクチンなどを打っていても、関係なく起こってしまいます。
化膿したり感染症になってしまうケースが生じると、最悪の場合には障害が残ってしまうことも多く、噛まれた足を切断するケースだって起こっているのです。
どんなに小さな傷口に見えた場合でも、ワンちゃんにとっては致命傷となるケースがあり得ると認識しておきましょう。
化膿してからの受診では遅いと肝に命じて、必ず噛まれたその日のうちに病院に行って獣医師の診断を受けてください。
消毒や抗生物質の投与などの処置をしてもらっておけば安心できます。
また、相手のワンちゃんが、予防接種をしていないケースでは、血液検査を行う必要も生じます。
とにかく後悔することがないように、動物病院に連れてさえ行けばよいのです。
愛犬が噛まれたしまったケースでは、つい飼い主さんもパニック状態になってしまいます。
忘れず行っておくべきことが、必ず噛んだ相手の連絡先を確認しておくことです。
相手の犬の予防接種の受診状況などを聞く必要がありますし、また、愛犬の傷の状態によっては、治療費などを請求することも必要となってきます。
さらに、保健所へ連絡する際にも、相手の連絡先が必要になります。
ワンちゃん同士のケンカが生じたケースでは、まずワンちゃん同士を引き離しますが、うっかりそのまま別れてしまった、なんていうことがないようにしましょう。
愛犬が噛まれた場合、保健所への連絡を忘れずに行う必要があります。
通常であれば、加害者である噛んだ側の飼い主さんが連絡を入れるのがマナーですが、一緒に保健所に連絡する方が安心でおすすめです。
過去には、連絡をしたフリだけして隠そうとした事例も多数起こっています。
やはり誰でも処分を受けたりするのは嫌なため、つい間が刺してしまうケースがあるものです。
保健所に連絡しておくことで、色々と助かることが生じます。
まずは、噛んだ犬の予防接種の確認をしてくれたりします。
また、加害者と被害者だけでは、どうしても納得がいかずにトラブルが生じるケースもあります。
そのような場合、第三者である保健所が間に入ってくれることで、しっかりと話し合いをすることができるものです。
結果として、保健所に連絡した方がお互いの為となることが多いものです。
なお保健所は、治療費などの問題についても、しっかり間に入ってくれたりする場合があるそうです。
愛犬が他の犬に噛まれたケースでは、慰謝料を請求する場合、いくらぐらいが妥当なのでしょうね。
裁判例上から金額の相場を見てみると、慰謝料として支払ってもらえる金額が、5~10万円行けばいい方だといえます。
最近はワンちゃんをペットショップで買えば、最低でも20万円程度はかかってしまいます。
その値段から言えば酷な話ですが、ペットが亡くなった際の慰謝料としても、その金額なのです。
もちろんケガの程度によっては、慰謝料が発生しない可能性だってあります。
そのようなケースではよくて、数万円程度でしょう。
もちろん過去の交通事故等で愛犬が死亡した場合の慰謝料は、かなりのバラつきがあるのも事実です。
3万円程度から70万円程度と言われています。
なお、病院に連れていく際にかかった交通費については、慰謝料とは別に請求をすることができます。