チワワたちワンちゃんを観察していると、ウンチやオシッコをした後で、結構不思議に感じる行動をとります。
人間からすれば、なかなか理解不可能と思える行動にも、実はちゃんとした意味が込められているのです。
今回は、チワワがウンチやオシッコをした時によく行う行動の意味について紹介します。
チワワはウンチやオシッコをした際に、わざわざ吠えたり、律義にそばに近寄ってきたりして教えてくれます。
はたしてどうして、わざわざこのような行動を行うのでしょうか?
我が家のチワワのビビも必ず報告してくれます。
うちの子の場合、トイレトレーニングのしつけの際に、上手くできるとご褒美におやつのボーロを与えていたので、完全にこの影響でおねだりにやって来るパターンです。
最近は褒めてあげるばかりで滅多にあげませんが、それでも必ずやってきますね。
我が家のように、「トイレを上手にできたから褒めてね」とアピールに来る愛犬は多いみたいです。
みなさん、特にトイレのしつけは熱心で、必ずご褒美のおやつを利用してしつけますからね。
この他にも多い理由が、ワンちゃんは綺麗好きなため、汚れたシーツを早く取り換えてとアピールしているともいわれます。
実際に、シーツが汚れた状態だとオシッコをしないで我慢しているワンちゃんもいるそうです。
ウチでは昔猫も飼っていたのでよく分かるのですが、ニャンコは必ず神経質に自分のウンチに前足で砂をかいて埋めて隠してしまいます。
お行儀が良い動物だなあと感じて小さい頃に見ていた記憶があるのですが、猫がこのように自分のウンチを隠すのには理由があり、自分のニオイを消して天敵から身を守るための行動なのだそうです。
チワワたちワンちゃんも、同様に似た行動を行います。
ワンちゃんの場合、ウンチを隠したりはしませんが、ウンチをした後で、必ず後足で地面を蹴るような仕草を行っています。
猫の場合は、自分の臭いを消そうとしていますが、ワンちゃんの場合は全く反対なのです。
自分のニオイを付けて、一生懸命に自分の排泄物のニオイを広めようとしているのです。
まったく反対の行動をとるとは、実に興味深いですね。
単独行動の猫は、なるべく自分の存在を他の動物に分からないように注意して、身を守っているわけです。
一方群れ行動で、縄張り意識が強いワンちゃんは、自分の存在をアピールするわけで、このような行動をマーキングと呼びます。
チワワたちワンちゃんは、肉球からからフェロモンを出します。
そのため、後足で地面を蹴るような仕草を行って、地面にフェロモンを付けてマーキングしていたわけです。
散歩の最中にウンチやオシッコをした際には、必ず見られる行動です。
この行動によって、ここは僕の縄張りだと懸命にアピールしているのです。
マーキングは、特にオス犬によくみられる行動です。
縄張り意識が強く、自己主張の強いワンちゃんほどよく行いますが、メスもすることがあるみたいです。
当然個体差が生じ、オスでもあまり頻繁にマーキングを行わない、あっさりした縄張り意識が弱いワンちゃんもいます。
なお縄張りをアピールするばかりではなく、自分のニオイを残すことで、情報伝達している意味合いもあるそうです。
他のワンちゃんたちに、今日はここを通ったよと情報提供しているのだとも言われています。
いわゆる自己紹介みたいなものなのでしょう。
話が変わりますが、熊の場合、木に自分の爪痕を残すと言われています。
これはこの高さに傷をつけることで、自分の大きさを相手に伝え、縄張りを守っているのです。
他の熊にとってこの爪痕は重要な情報源であり、自分が付けられる爪痕よりも、高い位置に付いていれば、自分より体が大きな強い熊がいることになり、闘っても勝てません。
ある意味無駄な戦いを避けるためにも、熊はこのような方法でテリトリーを守っているわけです。
動物によっていろいろな、縄張りのアピール方法があり、人間が不思議に感じてしまうような行動にも、必ず意味があるものなのです。
チワワはよくオシッコをした後で、自分のオシッコのニオイをわざわざ嗅いでいます。
はたしてこれには何か意味があるのでしょうか?
これは、チワワが自分の体調を確認していのだとする説があります。
ビックリなことにワンちゃんは、自分のオシッコの臭いを嗅ぐことで、本能的にその時の体調などが分かるらしいのです。
また出たオシッコの量を確認しているなんて話も聞きます。
何かビックリですが、ワンちゃんの臭覚は、人間とは比べ物にならないほど優秀なため、ちゃんと体に良いニオイをオシッコから嗅ぎ分けることが可能なのかも知れませんね。
「自分のオシッコを舐めたり、ウンチを食べる」
ワンちゃんがよく行う行動が、オシッコを舐めたり、ウンチを食べるいわゆる食糞という行動です。
人間にとっては信じられない行動ですが、ちゃんとワンちゃんの世界では意味のある行動なのです。
かなり昔ですが、人間界でも自分のオシッコを飲む健康法が話題にあがったこともありました。
ワンちゃんが、オシッコを舐めたり、食糞してしまう理由には共通点も多いのですが、それぞれに分けてみていきましょう。
・本能的によって、栄養を取ろうとして舐める。
・免疫力を高めている。
・単純に気になった。
・ストレスが原因。
チワワがオシッコを舐めることで、確かに免疫力を高めたり、栄養を取ることが可能なようです。
しかしわざわざオシッコを舐めることでチワワが栄養を取ろうとするということは、根本的に栄養が偏っていることが考えられ、ご飯に問題が生じている可能性が考えられます。
一度食生活を見直してあげる必要があります。
実は、ストレスが原因となってオシッコを舐めるワンちゃんは意外に多いといいます。
ある面、ストレスを見抜くバロメーターの一つであるとも言えます。
この場合も、ストレスを愛犬に与えている原因について見直してみましょう。
思い当たる原因があれば改善していきましょう。
ストレス改善には、愛犬とコミュニケーションをとることが、重要なポイントとなるケースが多いです。
特に散歩を行ってあげることが、有効な解決手段の一つになりえます。
なお、これらの見直しを行っても、チワワがオシッコを舐め続けているケースでは、一度獣医師に相談してみるのがおすすめです。
実はワンちゃんが食糞するのは、本能による自然な行動とも言われています。
ワンちゃんの特徴は、口に何でも入れて噛むことで物を判断するとされているからです。
ワンちゃんは、とても綺麗好きな動物のため、身の回りの環境が汚れていることを嫌がります。
そのため、ウンチを食べて片付けるケースがあります。
特に母犬だと、子どもの身を守る意味合いから、清潔にするために食糞することがあります。
ストレスや病気のために食糞することがあります。
ストレスの場合、ウンチを食べる行動で、ストレスを飼い主さんにアピールしていたりします。
ご飯の量が少なく足りていないと、当然ですがチワワは空腹を感じてしまいます。
そのため、お腹を充たす目的から食糞を行ってしまいます。
また反対に、ご飯の量が多い場合も注意が必要です。
ご飯の量が多すぎてしまっても、消化がしきれずに未消化となり、栄養が残った状態のウンチが出てしまうことになります。
この状態のウンチは、栄養が残っているために美味しそうなニオイがしてしまい、そのためウンチを食べてしまうことがあるのです。
さらに、ご飯に飽きていたり、不味いと感じているケースでも生じてしまいます。
これは、ご飯への不満から単純に、さらなる新しい味を求めて食糞するのです。
子犬の時期には、主に興味本位からしているケースが多いです。
また、食糞している現場を見た飼い主さんが、大声を出して大慌てしたり、自分のそばに慌ててとんで来てくれたことに味を占めて、構って欲しいために食糞してしまうこともあります。
なお、食糞対策としては、騒がず「ダメ!」と声をかけて、ウンチをしたことに気づいた段階で、少しでも早く淡々と片付けてしまうことです。
なお、愛犬の食糞で頭を悩ましている飼い主さんは、次の記事をチェックしてみましょう。
関連記事:「チワワの食糞対策は専用サプリメントが効果バツグン!」
老犬になると目立ってくるのが、ウンチをした後でお尻を舐める行動です。
これは、加齢による影響が原因しています。
成犬のころはワンちゃんも、腹筋が発達しており、調子よくウンチができて切れもいいのです。
しかし、だんだん歳をとってくるに従って、お尻にうんちが残って付いてしまうのです。
このため気持ちが悪いため、チワワはお尻歩きをしたりして、床にお尻をこすりつけて取ろうとします。
また、自分でお尻を舐めることで綺麗にしようとしているわけです。
愛犬がウンチをしたことに気づいた時点で、濡れティッシュなどでお尻を拭いてあげることがおすすめです。