生き物には全て寿命が存在します。
チワワたちワンちゃんの寿命は、人間と比較すれば遥かに短く、約10年~15年程度です。
だから愛犬を飼えばどうしても別れが起こってしまいます。
私も既に3匹の愛犬との別れを経験しました。
最近は、医療の発達と、ドッグフードの進化でワンちゃんの寿命も延びてきています。
定期的に健康診断を受けさせ、早めに病気を発見して早期治療を行う、また、プレミアムフードなど栄養価の高い安全な食べ物を与える、散歩など適度の運動をさせ、コミュニケーションを図ることでストレスを与えず精神面の安定を図るなど、愛犬と日々規則正しい生活を送ることで、愛犬が死ぬときに後悔のない暮らしができるようになります。
今回は、チワワが死ぬ前にする行動や、飼い主が愛犬が死ぬ前にできることと、残念ながら看取れなかった後悔が生じた時の考え方について紹介します。
チワワが弱って死ぬ間際に生じる行動を紹介します。
ワンちゃんは散歩が大好きです。
しかし死が近づいてくると、その大好きな散歩を拒否しだします。
愛犬が散歩を拒否し出せば、注意信号だと認識しておきましょう。
シニア期に突入して高齢犬になるとだんだん睡眠時間が長くなり、1日18時間以上寝ているようになります。
そして亡くなる前には、その傾向が顕著に現れてきます。
眠ったまま徐々に意識がなくなり、昏睡状態に入ってしまうパターンも多いようです。
ワンちゃんは、寝たきり状態や痴呆症を患ったりしても、結構食欲だけは無くならず、自分で食べられない状態でも、口の中に入れてあげれば食べてくれます。
しかしどんな食いしん坊の犬であっても、さすがに死の間際になれば、次第に食べ物を食べずに拒みだします。
亡くなる数日前には、何にも食べなくなるワンちゃんが多いようです。
さすがに水だけは、まだ意識があるうちは飲もうとしていますが、いよいよ死の直前になれば、水を飲むことさえも拒むようになります。
水を飲むことさえも拒みだすと愛犬は自ら死を悟り、いよいよ後始末をしようとしているサインだともいえるでしょう。
水分をとらないと、すぐに内臓機能は低下し、心臓の活動も低下していきます。
苦しそうな呼吸をすることも多いため、水を飲まなくても脱脂綿に少量の水を含ませて、口もとを湿らせてあげましょう。
これだけでも多少水分が吸収でき、苦痛を軽減させてあげることが可能となります。
いよいよ亡くなる1日位前になると、目に力がなくなりだします。
愛犬は必死で飼い主さんの方を見つめようとしてくれます。
大好きだった飼い主さんが、最後まで気になって仕方がないのでしょうね。
しかしだんだんと目に力がなくなり、焦点が合っていない感じが見てとれるようになります。
そんな状態でも、傍にいた飼い主さんが、愛犬から離れようとすれば、慌てて目で追おうとしてくれます。
動けない状態でも、必死で重い頭を少し上げたりするものです。
見ているこちらの胸が痛くなりますが、まだ何となく見えてはいるのでしょうね。
そして必死で大好きな飼い主さんを、弱った目で追っているのです。
死ぬ直前になってくると、徐々に筋肉が緩和し出します。
そのため、肛門の締まりが緩み、体内に残っていた排泄物が無意識に流れ出すものです。
飼い主さんは、愛犬が死ぬ間際に抱き上げてあげたい人が多いものです。
このため、オムツをしたり、体をタオルで包むなどの処置を行ってきましょう。
体の下にはペットシーツを当てておきましょう。
体温が下がり始めると、いよいよ体力が残っていない証拠と言えます。
獣医師さんは、死期の判断材料の一つに体温を見るそうです。
だから、ワンちゃんの体温が下がってきてしまうと、残念ながら死期が近いそうです。
確かに、死に間際の愛犬を撫でてあげれば、ヒンヤリした感じがして、ワンちゃんの体が冷たく感じられます。
いよいよ最後が近づくと、呼びかけても反応をしなくなります。
微かに目を動かしたりしますが、ほとんど意識はなくなります。
このような状態になると、けいれんが起こり出します。
それこそいきなり足をバタバタ動かし始めたりします。
それでもたまに意識が戻る瞬間があり、微かに目を開けて飼い主さんを眺めてくれたりします。
ワンちゃんの感覚機能は、最初に視力が低下するそうです。
そして半分意識が無いような状態でも、最後まで聴力が残るといいます。
そのため、愛犬が最後を迎える瞬間に、飼い主の呼びかけに反応をしたり、飼い主の声に合わせ顔を上げなどという話がよく聞かれるのです。
したがって、最後まで愛犬の名前を呼び励まし、優しい声で楽しかった思い出を話しかけてあげましょう。
愛犬が死ぬときに後悔が生じないようにしてあげることは、やはり家族みんなで看取ってあげることでしょう。
ワンちゃんは最後まで聴力が残るとする説が有力なので、体を撫でであげながら、名前を呼んで元気つけて看取ってあげましょう。
家で看取ることができれば、愛犬が慣れ親しんだ我が家で家族みんなで看取るのが一番よいでしょう。
愛犬が亡くなった時に、遺体が傷まないように保護するための準備物として、保冷剤やドライアイスなどを用意しておきましょう。
病気で愛犬が入院していれば、病院で看取るケースもあることでしょう。
病院の場合、医師がいるため弱ったケースでも、蘇生や延命処置などをしてもらえます。
点滴などを受けられため、痛みなどは軽減されるかも知れません。
ただし、病院の場合、容体が急変して、最期が看取れない可能性もあります。
いろいろな理由で、愛犬の最後に間に合わず看取れない可能性もあります。
このような時に飼い主さんは、愛犬が亡くなったショックに加え、最後を看取れなかった後悔から、精神的に落ち込んでストレスを抱えてしまうことがよくあります。
しかし生き物には寿命があり、命の短い愛犬との別れはどうしようもないことなのです。
分かれが訪れるまでに、一杯楽しい思い出作りができたはずです。
愛犬もあなたに飼ってもらえて絶対幸せだったに違いありません。
飼い主さんが悲しんでいれば、きっと愛犬だって悲しんでいますよ。
そんな悲しみに耐えられない飼い主さんは、次の動画を見て心を切り変えてみてください。
愛犬の最後を看取れなかった飼い主さんも、きっと愛犬の気持ちに気づいてあげられますよ。