ワンちゃんを飼って驚くことは、まあよくこんなに寝てばかりいるなということです。
ひょっとしたら、夜間に起きて行動しているのでは何て疑問を感じる飼い主さんもみえるかもしれませんね。
しかしワンちゃんは、猫のように夜行性ではないため、夜はちゃんとぐっすり眠っています。
チワワたちワンちゃんは、成犬の場合1日の半分以上寝ていると言われています。
そして子犬や老犬の場合、さらに睡眠時間が増えるそうです。
今回は、チワワが寝てばかりいる理由の紹介と、また、病気でないかチェックしてみましょう。
ウチのチワワのビビも、とにかく寝てばかりで呆れてしまいます。
確かに呆れてしまいますが、横を通るとすぐ目を開きこちらの様子を伺っています。
この様子からも、意外に熟睡してはいないと感じてしまいます。
事実チワワは、深い眠りが少ないのです。
これがワンちゃんが、人間よりもはるかに長い睡眠時間が必要となる原因だったのです。
実際のところの成犬の平均睡眠時間は、12〜15時間と言われています。
そしてさらに、子犬や老犬では睡眠時間が長くなり、18時間以上寝ているそうです。
ワンちゃんの睡眠の仕組みを見てみましょう。
人間の場合、次のように2つの睡眠があることが分かっています。
・「レム睡眠」(浅い眠り)
・「ノンレム睡眠」(深い眠り)
実はワンちゃんの睡眠の仕組みも、人間と同様とされています。
人間と犬の眠りの違いは、レム睡眠とノンレム睡眠の割合比率の違いにあります。
レム睡眠(浅い眠り) | ノンレム睡眠(深い眠り) | |
人間 | 睡眠時間全体の3割 | 睡眠時間全体の7割 |
犬 | 睡眠時間全体の8割 | 睡眠時間全体の2割 |
レム睡眠とは、眠っていても脳は起きている状態であり、体だけを休めている状態。
ノンレム睡眠とは、脳も体も眠っている状態。
チワワたちワンちゃんは、睡眠時間全体の8割が浅い眠りのレム睡眠ため、脳を休めるために睡眠時間が長くなっているのです。
愛犬たちが眠りが得意と言っても、これだけ寝坊助だと、病気ではないか心配になってしまうものです。
事実、病気にかかると睡眠時間が延びてしまいます。
簡単な目安となる病気でないかのチェック方法を伝授しましょう。
ワンちゃんの成犬時の平均睡眠時間は、12〜15時間程度とされています。
当然個体差があるため、睡眠時間に1~2時間の差は生じます。
しかし、3時間以上もその差が生じ出せば、何らかの問題が生じている可能性が高まります。
何らかの理由で安心して眠れない状況が生じて寝不足になっているのか、あるいは病気の疑いです。
このため、成犬が18時間以上も睡眠をとるケースでは、病気のリスクが高まります。
一番簡単にできる寝坊助が病気が原因かのチェックは、チワワの睡眠時間に注意することです。
チワワが寝てばかりいるのは、野生時代の習性であり、外敵や獲物が来たときに、さっと目覚めて行動できるような状態で寝ている必要があったからです。
このため、睡眠時間全体の8割が浅い眠りのレム睡眠となってしまい、どうしても脳を休めるために睡眠時間が長くなったのです。
チワワはちょっとした衝撃で、関節を痛めたり骨折してしまいます。
愛犬が必要以上にじっと動かずに寝ている場合、ケガや痛みのために動かず寝ている可能性があります。
足を引きずっていたり、スキップのような歩き方をするなど、違和感がないか確認してみましょう。
また、抱き上げるときに、「キャン!」などという痛みの時に発する鳴き声が出るケースもケガをして痛みが生じています。
ワンちゃんは、体内で作られるエネルギーの60%程度も消化のためだけに使います。
このため、餌を食べ過ぎたりして、胃腸に負担がかかるケースでは、できるだけ動いたりしないようにして、消化以外でエネルギーを消耗しないようにします。
そのため、餌を食べ過ぎて消化にエネルギーを回す必要がある場合、動かずじっとして寝ていることが多くなります。
チワワが環境に慣れ、飼い主をリーダーとして認めて信頼関係が出来上がり、室内にいる限り、外敵に襲われる心配もなく警戒心が薄れ、安心や信頼している状態になると、本能を思い出し長く眠るようになります。
ワンちゃんは、祖先は夜行性のオオカミであり、昼間は巣穴などでできるだけゆっくり体を休めて眠っていたのです。
安心や信頼が生まれると、この時の野生の血が蘇り、昼間も暇があれば安心して眠ってしまいます。
チワワが強いストレスを感じてしまうと、普段以上に睡眠が浅くなり、満足に熟睡できないため、睡眠時間に変化が生じ長く寝てばかりいます。
2匹目のワンちゃんが加わるなど、家族構成の変化が生じたり、引っ越しで環境が急激に変化したケースなどには注意してあげましょう。
老犬になれば睡眠時間が長くなります。
主な理由は次の通りです。
・心肺機能や筋肉が衰え休息が必要となっている。
・体の節々に痛みが生じ、起き上がることが面倒になっている。
・耳が遠くなったりして反応が鈍り、周りに関心がなくなってくる。
老犬になれば、睡眠時間が長くなりますが、ずっと寝てばかりいては、ますます老化が進んでしまいます。
無理のない程度に、規則正しく散歩や運動を続けてあげましょう。
子犬も本当によく寝ます。
子犬は人間の赤ちゃんと同様です。
よく遊び、よく食べ、よく寝ます。
寝る子は育つというように、成長するためには十分な睡眠が大切なのです。
チワワはとても甘えん坊ですが、飼い主さんに冷たくされたり、叱られたり、寂しかったりすれば、拗ねて寝てしまうことがあります。
特に子犬のしつけ時などには、強く叱られたことで、いじけてふて寝するケースがあります。
ふて寝することで、ストレスを解消してリセットしようとしているのかもしれませんね。
病気のために睡眠が長くなることがあります。
以下のような病気に注意が必要となります。
・糖尿病
・肝疾患
・甲状腺機能低下症
・水頭症
・ナルコレプシー
糖尿病は生活習慣病のひとつであり、血糖値が高くなる病気です。
いろいろな合併症が引き起こされます。
糖尿病を発症すると、寝ていることが多くなります。
肝機能が低下することで、倦怠感が強くなり、寝てばかりいるようになりがちです。
甲状腺機能低下症になると、体内を活発にする「甲状腺ホルモン」の働きが弱くなってしまいます。
そのため、代謝機能が下がってしまうことから、目に輝きや元気がなくなり、動くことがおっくうになってしまい、強い眠気が生じて長時間眠ってしまいます。
水頭症の原因には、遺伝と後天的要因があります。
チワワなどの小型種や短頭種には遺伝が多く、後天的要因では外傷、脳炎などの脳に障害を受けたことが原因となります。
水頭症になると、寝てばかりいるようになり、食欲不振や反対に食べ過ぎたり、歩き方がおかしく感じられたりします。
ナルコレプシーとは慢性の睡眠障害のことであり、突然時間に関係なく、強い眠気に襲われてしまう、過眠症の発作が特徴と言えます。
ドーベルマンやラブラドール、プードルなど特定の犬種に多く見られるのが特徴の一つです。
興奮したり喜んだりすることで、突然パタリと倒れてしまうような症状が起こります。