チワワと一緒に本気でアウトドアを楽しんでみたい。
風に吹かれ、日光を浴び、森林浴を楽しみ、川で泳ぎ、雪の中を駆け回り、山を登り、満点の夜空を眺めながら焚火を囲み、バーベキューをするなど、アウトドアはワクワクする魅力が一杯。
愛犬と一緒にアウトドアを楽しんでみたいと考える飼い主さんは多いはずです。
しかし、なかなか第一歩が踏み出せず、躊躇してしまったりしているものです。
理由は事故や怪我などの不安が伴うためでしょう。
また、実際にどのようなことをすればよいかが分からないかも知れませんね。
今回は、チワワと楽しむためのアウトドアのハウツーとして、注意点や遊べるアウトドアの種類、行っておくしつけなどについて紹介します。
日本ではoutdoorと呼ばれていますが、正式名称はアウトドア・アクティビティー(outdoor activity)といい、屋外で行う活動の総称とされています。
イメージは、屋外で活動を行い、自然を満喫するという感じです。
アウトドアの魅力は、「動」と「静」に分かれその2つを上手く組み合わせて、愛犬と一緒に楽しんでいくことです。
アウトドアを難しく考える必要は少しもありません。
それこそ愛犬と毎日行っているであろう散歩だって、立派なアウトドアなのです。
・散歩
・ハイキング:綺麗な自然の景色を楽しむ
・トレッキング:山の周辺を歩く
・遠足:近くの河川敷などへ弁当持参で行く
・登山
・トレイルラン:舗装路以外の登山道や森林などの自然の中を愛犬と一緒に走る中長距離走の一種。
・水遊び(川遊びや海水浴、カヌー、サーフィンなど)
・雪遊び(犬ぞり、スキーなど)
・バーベキュー
・お花見
・森林浴
・天体観測
・キャンプ
ワンちゃんには、活発で運動量が多いアウトドア派の犬種があります。
主な犬種は次の通り。
・ボーダーコリー
・ジャック・ラッセル・テリア
・ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
・ビーグル
・柴犬
・ダルメシアン
・シェットランド・シープドッグ
・バーニーズマウンテンドッグ
・ラブラドールレトリーバー
・ゴールデンレトリーバー
上記に紹介したようなワンちゃんたちとは、動のアウトドアを主にどんどん楽しみたいところです。
また、スタンダードプードル、ニューファンドランドなどのように、泳ぎが得意な犬種には、川遊びや海水浴などがおすすめです。
これらの犬種は、元は水鳥猟の狩猟犬のため、泳ぎを鍛えられています。
なお、水遊びの際には、必ず犬専用のライフジャケットを着用させてあげましょう。
雪遊びには、寒さに強い犬種がおすすめです。
雪の中に埋まりながらも、平気でラッセルして楽しく遊べてしまいます。
寒い雪の中でも、元気にしっぽを立てていれば喜んでいる証拠ですね。
寒さに強い犬種は、極寒の地域が原産国である次のワンちゃんたち。
・シベリアンハスキー
・サモエド
・秋田犬
・アラスカン・マラミュート
・バーニーズマウンテンドッグ
・ゴールデンレトリーバー
チワワのような小型で体力が無く、骨や関節などが弱かったり、持病を抱えている、また、老犬や子犬たちには、静のアウトドアがおすすめです。
静のアウトドアを中心にして、少し動のアウトドアも取り入れ、決して無理することなく楽しみましょう。
無理はケガの元だと認識しておきましょう。
ワンちゃんたちは、野外に出て外の空気を吸い、日向ぼっこして自然に触れ合うだけで、十分アウトドアを満喫できています。
最近は室内飼いが主流となっており、どうしても運動不足になりがちです。
そのため、愛犬の肥満に悩む飼い主さんも多いようです。
特に大型犬などは、散歩だけでは物足りないケースが多いものです。
運動不足解消には、アウトドアは持ってこいです。
足腰も鍛えることが可能ですし、心臓などの循環器も強くなります。
外に出て自然と触れ合うだけで、心が晴れ晴れとして、愛犬のストレス解消に繋がります。
飼い主さんもチワワと一緒にアウトドアをすることで、ストレス解消ができて一石二鳥です。
ワンちゃんの寿命も、人間同様に医学の進歩やドッグフードの充実でどんどん伸びています。
嬉しいことですが、長生きすることで高齢犬になると認知症になってしまうようになってきました。
トイレの失敗が目立ち出し、朝と夜の感覚が分からなくなり、夜鳴きして徘徊したりします。
また、何度もご飯の催促をしだすものです。
このような認知症の予防には、アウトドアで外出して、日光を浴び、風に当たり、いろんな音を聞き、ニオイを嗅いで五感に刺激を与えることで、脳が刺激されて凄く有効となります。
室内に閉じこもっていては、チワワの社会化性が身に付きません。
社会化性が身に付いていないと、他のワンちゃんを怖がってしまったり、飼い主以外の人に対して攻撃的になるなど、外の世界に馴染めなくなり、多くの問題行動が生じてしまいます。
外に飛び出して、いろんな人に頭を撫でてもらったり、他のワンちゃんたちと交流を持つことが大切となります。
ワンちゃんは、生後13週齢まであたりまでを社会化期と呼びます。
この時期は、様々な刺激をたくさん受けて、チワワが社会性を学ぶ大事な時期とされています。
散歩などのアウトドアを積極的に行って、沢山の刺激を与えてあげましょう。
行き当たりばったりでアウトドアに出かけることなく、事前の計画をしっかり立ててください。
目的地までの時間や距離などを考え、出来るだけ愛犬の負担を最小限に抑えるように心がけましょう。
目的地に着く前に、チワワが車酔いで参ってしまう可能性もあります。
休憩スポットなどもしっかり計画して、ワンちゃんの体調を考慮した、余裕を持ったスケジュールを立てることが大事なポイントとなります。
参考記事:「チワワが車酔いする原因と症状!楽しいドライブにするための対処法」
アウトドアでは、最低限のしつけができていないと、迷子になったり、ケガの恐れが生じます。
愛犬を上手くコントロールできないようでは、他の飼い主さんやワンちゃんに対して迷惑をかけてしまうケースもあります。
愛犬の名前を呼んで、飼い主さんの元へ戻るしつけは必須です。
このしつけができていないと、野外のアウトドアを行えば、はぐれて迷子になってしまうリスクが高まります。
飼い主との距離が離れた際にはその都度、チワワの名前を呼んで呼び戻すべきです。
アウトドアの自然の中では、野生動物を見つけた際などに、本能的に追いかけてしまうこともあるので要注意です。
そのため、どんな状況でも名前を呼ぶことで、呼び戻すことができる必要があります。
バーベキューのいいニオイなどが漂ってくれば、チワワはもう興奮状態。
しかしアウトドアの場面では、食事やトイレなど一時的に待たせる機会も多く生じます。
そのため、チワワが「マテ」ができる必要があります。
しっかり訓練しておきましょう。
「おすわり」も是非身に付けておいてもらいたいしつけです。
アウトドアは刺激の宝庫、チワワは初めてのいろんな刺激で興奮しまくりです。
そんな興奮状態を鎮める効果バツグンなのがおすわりです。
チワワはおすわりして、体の動きを止めることで、リラックスが生じ落ち着きを取り戻すことが可能となります。
アウトドアで外に出たならば、チワアの気になるものだらけです。
直ぐ拾い食いしてしまったりします。
そのようなケースでは、「離せ」というコマンドをしっかり教え込み、口にくわえたものを離すしつけをしておくことが肝心です。
ケースによっては、危険な食べ物も一杯あります。
・迷子
・溺れる
・焚火などに近寄りすぎて火傷
・ケガ(出血、捻挫、骨折など)
・ノミ、マダニ、ヒルに注意
・マムシ、ムカデなど毒のある生物との接触
・中型・大型の野生動物との遭遇(サル、タヌキ、クマ、イノシシ、シカなど)
・野生動物の排泄物などからの内部寄生虫感染
ワンちゃんは、人間のように汗をかいて体温調節が出来ないため、暑さ・寒さ対策は大切です。
ハァハァとベロを出し、体全身で激しく息をしているケースでは、熱中症に注意が必要です。
適度な飲水を与えて、直射日光を避けて、風通しをよくした上で、タオルで包んだ保冷剤などで首筋や股などを冷やしてあげましょう。
また、冬場であれば、洋服を着せてあげたり、毛布なども用意しておきましょう。