可愛い愛犬には、いつまでも元気で長生きしてもらいたいものです。
しかしチワワたちワンちゃんは、小型犬では人間の4倍、大型犬では7倍ものスピードで歳をとっていくのです。
だからこないだまで元気だったチワワが、いつの間にか老化現象が忍び寄り、「食欲が落ちてきたな」「散歩を嫌がりだしたな」なんていう老化のサインが突如として現れだすものです。
このような、チワワの老化サインを見逃すことなく注意を払い、老化対策を適切に行ってあげることが大切です。
チワワたちワンちゃんは、何歳くらいからシニア期に突入するのでしょうか?
当然、犬種や個体差により差が生じますが、小型犬の方が大型犬よりは長生きです。
一般的なワンちゃんの平均年齢は、以下の通りです。
・小型犬:13~15歳
・中型犬:12~14歳
・大型犬:10歳
上記はあくまで目安であり、当然犬種で差が生じます。
小型犬では、トイプードルやダックスフンドが長寿犬とよく言われています。
大型犬では、ラブラドルレトリバー長寿犬と言われ、反対に超大型犬のグレート・デーンは7歳前後の寿命とされています。
ワンちゃんの年齢を人間に換算すれば、イメージがつかみやすくなるでしょう。
一般的によく用いられる計算式が下記の通りです。
・小型~中型犬:24+(犬の年齢-2)×4
・大型犬:12+(犬の年齢-1)×7
上記計算式に当てはめて計算してみましょう。
小型~中型犬が10歳だとすれば、24+(10-2)×4=56となり、人間年齢では56歳
大型犬が10歳だとすれば、12+(10-1)×7=75となり、人間年齢では75歳
となるわけです。
仮に人間の年齢で50歳をシニア期とすれば、上記計算式から、小型~中型犬ならば、9歳で52歳、大型犬ならば7歳で54歳となります。
ただし最近は、人間の平均寿命が延びているように、医学やドッグフードの進歩でワンちゃんの平均寿命も、ひと昔前と比較すれば格段に伸びています。
早めに飼い主さんが、チワワの老化のサインを見逃すことなく、適した対応をしてあげることで、グーンと元気で長生きできる確率が高まります。
ちなみに、ギネスの公式レコードで認められている世界一の長寿犬は、オーストラリアの
オーストラリアン・キャトル・ドッグという犬種の名前は「ブルーイーちゃん」で、29歳5ヶ月。
非公式記録ならば、オーストラリアの「マギーちゃん」が30歳です。
日本は、柴犬と雑種犬のミックス犬の「プースケくん」が26歳9ヶ月。
つまり、ちゃんとしたアピローチを愛犬にしてあげれば、20歳以上の長生きをしてくれる可能性が高まるわけです。
高齢化のサインとして以下のような症状が生じますので、見逃さ無いように注意しましょう。
・食欲が無くなる。
・食欲が旺盛になる。
・食の好みが変わる。
通常は高齢化により、運動量が減り、代謝が低下するのに比例して、胃酸などの消化液の分泌が低下し、胃腸の働きが衰え、食欲が低下していきます。
反対に何故が急に食事に執着し出し、食欲が旺盛になるケースもあります。
これは何回も食事を要求することで、構って欲しい気持ちの表れが影響しているのかも知れませんね。
なお、ホルモンの病気の可能性や認知症で食べたことを忘れている可能性もあります。
後、味の好みが変わることがあります。
今まで好きだった物を食べなくなったり、フードを残すようになります。
これは、嗅覚や味覚の衰えで、味がしなくなったりして、美味しく感じられなくなっているのです。
また筋力低下により寝てばかりいるようになってくると、動くことが辛くて動けないため、食事も取ろうとしなくなっている可能性もあります。
ワンちゃんの睡眠時間の平均は約12時間といわれます。
しかし、シニアになると睡眠時間が今まで以上に長くなりだしますので、サインとして見逃さないでください。
理由は以下のようなところでしょう。
・体力低下で疲れやすい。
・物事への関心が薄れ出している。
・運動量が減り体を動かさない分、睡眠時間が増える。
散歩で歩くスピードが遅くなったり、直ぐに立ち止まってしまうようになってきます。
また、散歩に行くこと自体を嫌がるようになります。
これは分かりやすい老化のサインの一つです。
原因は老化による足の筋力低下です。
このため、すぐに足が疲れてしまい、思うように動かせない、また、関節の痛みなどが生じています。
この老化現象は、後ろ足から現れ衰えてきます。
理由は、前足と後ろ足の体重のかけ方の差で、比率は7:3の割合とされています。
つまりチワワたちワンちゃんは、主に前足に体重をかけて歩くために、鍛えられていない後足から先に筋力低下を招いてしまうのです。
なお、歩き方のみならず、オスワリの仕草をチェックしてみると、足が衰え出すと後ろ足を横に流すような行動が見られ出します。
老化が生じ出すと以下のようなトイレの失敗や特徴が目立ちだします。
・急にトイレを失敗し出す。
・トイレの回数が増える。
・トイレの場所まで我慢できずに漏らしてしまう。
・排泄に時間がかかる。
・興奮すると直ぐ漏らす。
泌尿器官の機能低下により、オシッコが我慢できず、直ぐに出てしまいます。
また、足の筋力低下によって排泄の姿勢が辛く、失敗したり時間がかかったりします。
認知症の影響でトイレの場所が分からない。
膀胱に溜まったオシッコやウンチを、全部一度で出し切ることができなくなるため回数が増える。
また、膀胱にオシッコが溜まったままで立ち上がってしまい、トイレを失敗する。
老化が原因でチワワがトイレを失敗してしまっているケースでは、仕方がないことなので決して叱らないであげてくださいね。
老化が進むと、見た目で衰えが確認できます。
・白髪が増える
・目が白くなる
・目ヤニや耳垢が増える
・イボが体にできやすくなる
・鼻が乾く
・皮膚や被毛が衰える
・歯が抜ける
・口臭が臭う
・視力が低下する
・耳が聞こえにくくなる
・急に痩せだす
・盛んに当たりをキョロキョロする
チワワたちワンちゃんも、人間と同様で老化により白髪が増えます。
一番よく目立つ症状の一つといえます。
老犬になるとイボができやすくなります。
イボには良性と悪性があり、悪性で進行が早いイボは要注意、命に関わることもあるので、病院を必ず訪れましょう。
ワンちゃんの鼻は、臭覚を働かせるために、常に分泌液が出て湿っていますが、老化し出す乾燥してしまいます。
ひび割れを起こすこともあるので要注意です。
チワワがトイレに失敗し出した場合は、トイレの工夫を行いフオローして助けてあげましょう。
トイレの場所まで我慢できずに漏らしてしまうケースでは、なるべくチワワがよくいる場所の近くに、トイレを作ってあげたり、トイレの箇所を増やしてあげましょう。
また、トイレの場所が分からなくなっている場合は、トイレの場所までの通路にマットを敷いて誘導してあげたり、何度も場所を教えてあげましょう。
筋力の低下で上手く出来ないようならば、トイレの姿勢を示したケースで腰をもって手助けしてあげましょう。
また、どうしてもトイレが無理な状態であれば、おむつをするようにしましょう。
チワワがシニア期に入れば、食事の見直しが必要になっていきます。
だんだん食が細くなっていくし、運動量・代謝・内臓機能などが低下していくため、成犬用のフードでは負担が生じ出します。
そのため、老犬用の専用ドッグフードに変更してあげるのがおすすめです。
また、栄養価が高く、柔らかく消化吸収が高い、生肉などもトッピングしてあげましょう。
おすすめは馬肉ですね。
老犬になれば、運動量の低下などから食欲が低下したり、嗅覚や味覚の機能低下によって、食事自体の興味が低下したりしてしまうため、生肉などのような、少し食べても栄養が高く、嗜好性の高い食事を心がける必要が生じてきます。
馬肉は栄養価が牛肉や豚肉より遥かに高く、低アレルギー食品です。
なお、ドライフードを人肌のお湯でふやけさせてあげるのも有効となります。
柔らかくなり食べやすく、消化が良くなります。
また、美味しそうな香りが漂うことで、チワワの嗅覚を刺激して、食欲が生じます。
健康の一番の対策は、やはり毎日のご飯です。
老犬に適したドッグフードの見直しは、とても大切となります。
老犬になれば運動量が低下してきます。
対策として一番のおすすめが毎日の散歩です。
散歩はメリットが目白押しです。
外に出るだけで気分転換になります。
また、自然に触れることで、痴呆防止にも役立ち、血液循環が良くなり、筋力の衰えを抑えてくれます。
老犬になると、体の障害が生じ出し、散歩の意欲も低下し出します。
チワワの様子を観察しながら、無理強いはせずに、老犬に適したような時間帯や所要時間、コースを選定してあげることが大切となります。
運動能力や危険の察知能力などが衰えているので、ケガをさせることがないように、飼い主さんがしっかりサポートを行ってチワワの散歩を行ってあげましょう。