チワワも人間同様に車酔いをします。
せっかくの楽しい愛犬と一緒のドライブのはずが、チワワが車酔いで苦しんでしまって涙目になっていては台無しです。
トラウマになって、車に乗るのを嫌がるワンちゃんもいます。
そのような事態を無くすために、チワワが車酔いする原因と症状を知り、予防法やいざというときの対処法について紹介します。
チワワが車酔いを起こす原因も、実はほぼ人間と同じなのです。
耳の奥にある前庭や三半規管が、平衡感覚やバランスを整えてくれます。
しかし、車に乗って揺れや振動で刺激されることで、周りの景色の見え方の映像と感覚とにズレが生じてしまい、三半規管がうまく働かなくなってしまい酔ってしまうのです。
このため、同じように揺れなどが生じてしまう、船や飛行機、電車などの乗り物に乗ってもチワワは酔ってしまいます。
三半規管が弱いと、少しの変化にでも敏感に反応しやすいため、車酔いしやすくなります。
チワワたちワンちゃんは、人間と比較して遥かに嗅覚が発達しており、とてもニオイに対して敏感です。
そのため、嗅ぎ慣れないニオイには敏感に反応してしまい、特にエンジンのニオイは苦手なケースが多いようです。
この他にも、シートのニオイなどで気分が悪くなり、酔ってしまうことも多いのです。
ニオイはそう簡単には消えないため、正直対策はなかなか困難です。
窓を少し開けてあげることで、車外の新鮮な空気を吸わせてあげるのが、少しは効果がありそうです。
なお、窓からチワワの顔を出させるのは、走行時には危険なので止めておきましょう。
愛犬が窓から顔を出さないように、窓を開けた際には、抱っこしてあげるのがおすすめです。
人間の場合、ニオイを軽減させるための定番方法が、芳香剤を置くことでしょう。
しかし嗅覚が鋭いチワワに対しては、芳香剤自体のニオイが強すぎて、かえって刺激臭となってストレスを与え、余計に車酔いをしやすくする可能性もあるため注意が必要です。
芳香剤よりも、ファブリーズなどのニオイを消してくれる消臭剤を使った方がおすすめです。
また、車で灯油を買いに行き車内にうっかりこぼしてしまうケースがあります。
しばらくの間、強烈なニオイが残ってしまいますが、このような状態の車にチワワを乗せるのは最悪となってしまいます。
絶対車内に余分なニオイを発生させないように注意しましょう。
チワワが車に乗ることに対して過去の嫌な記憶があり、何らかのトラウマを抱えているケースが、車酔いの原因となっていることもあります。
例えば、チワワにとって病院は苦手で嫌な場所の典型です。
その病院に行く際には必ず車に乗せられるとすれば、チワワは車に乗れば嫌な病院に行くことだとイメージされてしまい、車に乗るだけで憂鬱な気持ちが生じてしまい、車酔いを招いてしまう可能性が生じるのです。
また、車に乗っていると急ブレーキで座席から落ちたり、体をぶつけて痛い思いをしたりした記憶があるかも知れません。
さらに、車酔いをした辛い記憶が残っていたりもします。
このように、過去のトラウマがフラッシュバックしてしまうことで、精神的ダメージが生じ、車酔いを起こしてしまう要因になるケースもあります。
単純にチワワの体調不良ということもあり得ます。
体が弱っているケースでは、車酔いもしやすくなってしまいます。
ドライブでチワワとお出かけする際には、体調面をしっかりチェックして、元気がない、下痢をしているなど体調不良を起こしていないか確認しておきましょう。
慣れない車に乗ることで、不安や緊張が生じストレスから車酔いするケースもあります。
運転手意外に同伴する人がいるならば、チワワを抱いたり撫でたりしてあげて、ストレスを軽減させてあげることも大切です。
チワワを観察していれば、顕著に気になる症状が目立ち出します。
次のような症状が生じれば、チワワが車酔いをしている可能性があります。
・落ち着きがなくなりそわそわして、心細そうな小さな声で鳴き続ける
・大量のよだれをダラダラと垂らす
・しきりにあくびを繰り返す
・泡を吹いてしまう
・大量の鼻水出る
・体の震えが止まらない
・やたらとキョロキョロしだす
・吠える
・嘔吐する
・下痢をする
上記のように様々なSOSサインがありますが、特に最初によく見られるサインが大量のヨダレと生あくびです。
最初は大抵、大量のヨダレと生あくびが初期段階として見られます。
そしていよいよ気持ちが悪くなってくると、落ち着きがなくなり、心細そうに鳴き出します。
体が震え出し、泡を吹いたり、鼻水が止まらない状態ではいよいよヤバいです。
そしてついに嘔吐してしまいます。
チワワが車酔いにならないための事前の予防策も大切です。
なお、紹介したような症状の異変が感じられた時には、できるだけ早く車を止めて休憩してあげるのが一番のおすすめです。
個体差によって、チワワが車酔いをするかしないかは差が生じます。
体質的な要因が最も大きく作用しますが、トラウマがあるなどの精神的ストレスも大きく働きかけます。
「ポメラニアン」「フレンチブルドッグ」当たりが車酔いをしやすい犬種として有名です。
ポメラニアンは平衡感覚が優れており、車などの揺れが生じる状況に対して過剰に反応しやすいためとされています。
また、足が細く力が弱く、バランスが取りづらいワンちゃんも車酔いしやすいといいます。
その他には、普段から環境の変化にストレスを感じやすいワンちゃんも、車酔いしやすい傾向にあります。
車酔いを予防する有力な対策の一つが、チワワを車に慣れさせることです。
そのためには、子犬の頃から車に乗せる習慣を身に付けておきましょう。
最初はとにかく短い時間のドライブとするのが、最大のコツです。
間違ってもチワワが車に慣れていないうちに、いきなり長時間のドライブに連れて行かないように注意してください。
最初は10分もドライブすれば十分です。
そして少しづつ様子を見ながら、ドライブ時間を伸ばしていくのがおすすめです。
なお、ドライブが終了し目的地についたならば、チワワを目一杯褒めてあげましょう。
チワワたちワンちゃんが、車に酔う原因が車の揺れなどによる三半規管への影響です。
そのため、車の揺れや振動を感じにくい環境を作ってあげることが酔い対策となります。
対策として車酔いするワンちゃんの場合、車の中で自由にさせておかずに、安定して体の揺れを感じにくい、ドライブ用ケージや専用のキャリーを用意して中に入れてあげましょう。
その中に入っているだけでチワワは、精神的に落ち着けるものです。
また、犬用のシートベルトを着用させてあげるのも有効です。
なお、チワワを膝の上に乗せたり、抱っこをしているケースでは、急ブレーキをかけたり、万一の衝突などの事故の際に危険が伴います。
人間の場合対策としてシートベルトを付けるわけです。
したがってチワワも安全面からも、普段からキャリーケースに慣れさせるしつけを行っておくのがおすすめです。
お腹の状態がすき過ぎていても、満腹でもチワワは車酔いしやすくなります。
したがって、出発時間が決まっていれば、車に乗せる2時間前くらいまでにご飯をすませてしまいましょう。
どうしてもチワワが車酔いを起こってしまったり、症状がひどいケースでは、長時間のドライブ時には酔い止めの薬を飲ませてあげましょう。
やはり薬の効き目は、効果が大きく頼りになります。
酔い止めの薬は、動物病院で簡単に処方してもらえます。
また、市販でもたくさんの種類が販売されています。
おすすめは簡単に飲めるシロップタイプの酔い止めの薬です。
一つ紹介しておきましょう。
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ワンちゃん用の車酔いに効く、アロママッサージオイルを使ってみるのもおすすめです。
アロマを手のひらであたためてから、首から尾の付け根、さらに前足や後ろ足も付け根から足先に撫でながら塗ってあげればOKです。
長時間車に乗り続けていれば、チワワの負担が高まります。
こまめに休憩時間をとることで、リフレッシュさせるのが一番の車酔いの対処方法です。
チワワが調子が悪くなる前に、早めに休息してあげるのがポイントとなります。
そのためには、時間を決めて早めに休息をとることと、様子を観察して危険な前兆が感じられた時点ではすぐに休憩をとってください。
最近は、ドックランが併設されているサービスエリアなどが増えており、高速に乗っていても気楽にチワワを休ませて上げられます。
こまめな休息をとるたまには、時間に余裕を持ったドライブ計画を立てることが大事になります。
また、嘔吐したときに慌てないようにする対処法として、必ずトイレシートやビニール袋などを事前準備しておきましょう。
嘔吐物のニオイが気になってしまうとさらに調子が悪くなりがちです。
その対策としておすすめなのが「ドンパック」です。
嘔吐物を入れたビニール袋などを、ドンパックの中に入れてしまえば臭いをこもらせずシャトアウトできる便利な必須アイテムです。
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1,944円(税込)