ペット保険に加入しており、安心して動物病院で治療を受けたところ、保険金がおりない。
大切なペットの「もしものとき」に備えるために入って、そのもしもの時がチワワに起こってしまったのに、役立たなければ最低。
実はそんなトラブルが結構発生しているのです。
2008年のペット保険に関する法改正以来、かなり改善が見込めており、以前と比較してしっかりした法律の元、随分安心して利用できるペット保険が増えてきたと言われています。
近年ではペット保険のテレビCMも放映され、もしものときに備えるために、ペット保険の契約数もかなり増加しています。
その一方、それに比例するように、トラブルも発生しているのです。
中には何と、訴訟にまで発展したというケースもあります。
・保険金が支払われない
・待機期間がある
・更新(継続)ごとに保険料が値上げとなる
・月途中での解約が認められずに、その月の保険料が全額請求された
・継続契約に年齢制限があった
・窓口精算対応病院が少ない
・保険の対象外のペットを加入していた
・契約期間中に保険の補償内容が突然変更された
・更新前に正式に解約したにも関わらず、すでに契約更新されていた
・購入したワンちゃんが保険を契約されていた
上記トラブル内容の最後の3つなどは、はっきり言って滅茶苦茶ですね。
実はあえて紹介してみましたが、マジでペット保険が登場し始めた初期の段階では、悪質な業者による詐欺まがいの行為が実際に行われて、かなりの問題が生じたりしたのです。
2008年のペット保険に関する法改正以来、このような犯罪まがいのひどいトラブルは無くなっていますが、契約内容をしっかり確認することが、とにかく大切となります。
一番多いトラブルが、動物病院で愛犬の治療後に保険が適用されないものだと判明し、保険金が支払われないケースです。
このため、ペット保険に加入する前にきちんと、各保険の「適用されない病気」について確認することが大切となります。
現在すでにペット保険に加入済だが、明確に「適用されない病気」について、把握できていないという方は、今すぐ内容の確認を行い見直すことをおすすめします。
保険内容を見直すケースでは、「免責事項に該当する」ケースについてまずはしっかり確認してください。
保険金が支払われないというトラブルが発生する原因は、この「免責事項に該当する」ケースに当てはまってしまうからです。
つまりこれは分かりやすく言えば、保険会社が保険金を「支払う責任を免れる」という意味であり、このようなケースにおいては保険金が支払われないと明記されているわけです。
当然保険契約の内容によって詳細は異なりますが、基本的に病気の治療ではない通院は、補償の対象外となります。
主な該当ケースは次の通りです。
・予防接種
・健康診断
・妊娠・出産に関する治療
・保険契約以前に発症した病気
・先天性異常
・歯周病
・自然災害などにより負ったケガや病気
例えばワンちゃんの歯周病は、3歳以上の成犬の80%以上が、何かしらの歯周病だと言われています。
歯周病の治療を行う場合、ほとんどのケースで全身麻酔での処置となり、そのため治療費もかなりの高額になります。
しかし、ほとんどのワンちゃんが確実にかかる病気のため、保険会社にしてみれば、歯周病を保険対象に入れてしまえば、採算が合わなくなります。
このため、ワンちゃんの歯周病は基本的に保険適用外の病気となっています。
このため、ペット保険に加入する際には、事前に保険適用外の病気について確認しておくことが大切となります。
さらにペット保険も人間の医療保険と同様に事前審査があり、その審査で引っかかると加入できません。
したがって病気が発生してから保険に加入しようとしても断られてしまうので注意が必要です。
さらに、先天性異常のケースでは、保険適用外となります。
また、アレルギー性皮膚炎や慢性心不全などのように、通常完治しないような病気は、かかってしまった段階で保険適用外となるため、病気になる前に加入していなくてはいけません。
なお、先天性異常のケースで注意が必要なのが、先天性の疾患を抱えていたために、別の病気の補償が適用外となってしまうケースです。
このようなケースについては、保険の約款に書いてあるので、先天性異常に該当する愛犬を飼っている飼い主さんは、必ず確認するように注意してください。
これは車の保険の免責金額と同様なので理解しやすいでしょう。
ペット保険にも免責金額とする契約あります。
そのため、定まった「一定金額」の免責金額までは、治療費が飼い主の負担となるため、治療費がこの金額以下の場合、保険金は支払われません。
保険は商品の性質上、免責事項がとても細かく、数多く設定されているものです。
必ずしっかり目を通して確認しておく必要があります。
ペット保険にまつわるトラブルの多くが、結局は飼い主さんの認識不足や勘違いというケースが多いものです。
このため、契約前にきちんと契約内容を確認しておく必要があります。
アパートの金額なども、更新契約に際して値上げされるケースがあり、よくトラブルになりがちですが、これらも契約書を見ればちゃんと明記されています。
ペット保険は基本、更新(継続)ごとに保険料が値上げとなるケースがあります。
これは、ワンちゃんの年齢が上がれば病気のリスクも高まるため、年齢に比例して保険料も原則上がります。
ワンちゃんの寿命は人間より短いため、若いうちは割安だった保険料が結構急に高くなるケースもあります。
ペット保険においては初年度だけでなく、ワンちゃんが高齢犬になったケースでの保険料も確認した上で契約することをおすすめします。
ペット保険の特徴として、初年度契約に限り待機期間が存在する場合がほとんどです。
待機期間とは、ペット保険の契約を結んだケースにおいて、直ぐに保険の対象とならない一定期間のことを指します。
例えば、病気の場合を例にとると、待機期間が仮に30日間とすれば、その期間中に病気を発症してしまった場合、保険金が支払われないこととなります。
ペット保険で意外によく聞く苦情が、窓口で保険が適用される動物病院がなかなか見つからないということです。
窓口精算の対応動物病院でなければ、二重の手間が生じてしまいます。
後日わざわざ自分で保険会社に対して請求する手間がかかってしまうのです。
そのため、近くの動物病院になければ、遠くの動物病院まで通う面倒が生じてしまいます。
緊急時の愛犬のトラブルのケースでは、遠くの動物病院まで行ってなどいられませんよね。
病気によっては保険が支払われないケースがあることが分かってもらえたはずです。
基本はしっかり約款を読んで内容確認することですが、このような書類は専門用語が多く使われており、なかなか素人が読んでも理解できないことが多いものです。
分からなことが生じたり、確認したい項目においてはまとめてみて、保険会社に直接問い合わせてみるのが一番の近道となります。
ヘタに悩んでいないでどんどん質問するのがおすすめです。