飼い主さんが、チワワのしつけでまず最初に覚えて欲しいのがトイレでしょう。
ところかまわずウンチをされてしまっては、本当に困ってしまいます。
トイレのしつけが完成するまでの間は、油断も隙もあったものではありません。
よく思わぬ場所にウンチが落ちていて、うっかり踏んずけてしまい、大騒ぎなんていう光景もよく見かけるものです。
トイレトレーニングを行っている初期段階では、特にチワワがウンチをする際によく行う行動を見抜き、そのサインを見抜くことが飼い主さんの大切な腕の見せ所となります。
さらに併せて、チワワがトイレを失敗する理由も、知っておくことが大切です。
尿意や便意を感じ出したケースでは、決まって落ち着きがなくなり、ソワソワした様子が生じだします。
この心理はチワワであっても、人間の幼児だって同様ですね。
あっちへ行ったりこっちへ行ったりと、意味なくうろつき出すのが特徴。
要は排泄の場所を探しているわけです。
トイレトレーニング中のチワワであれば、そのソワソワしだしたサインを飼い主さんが見逃さずに、トイレの場所に連れて行ってあげることが大切となります。
特に散歩をしている時など、室外で起こりやすい行動です。
外の場合、至るところに他のワンちゃんたちのオシッコやウンチの跡が残っており、ニオイが溢れているのでしょうね。
チワワたちワンちゃんは、とにかく臭覚が優れているのでニオイに敏感です。
縄張り意識の問題もあるのでしょうし、地面などを何度も嗅いで情報を読み取り、他のワンちゃんたちへの情報返信の意味も込めて、自分のオシッコやウンチを残すわけです。
地面を何度も嗅ぐ行為は、ワンちゃんにとっては、ある面犬同士のコミュニケーションにも繋がるそうです。
だからあなたのチワワも地面を嗅ぎ出したケースでは、満足するまで行わせてあげてください。
急にチワワが自分のお尻を気にしだして、何度もニオイを嗅ぎ出すケースがあります。
この行動もトイレがしたくなっている証拠の行動の一つです。
分かりやすい行動なので覚えておきましょう。
チワワが同じ場所でくるくる回り出したら、もうウンチをする寸前です。
排泄しやすいベストな体勢や、ポジションを探っている行動といえます。
この行動を見かけたケースでは、トイレトレーニング中のチワワであれば、飼い主さんは速攻でトイレの場所にチワワを移動させてください。
まさにもう、ここでウンチをしようと決心していた状態といえます。
まさしくチワワたちワンちゃんがする「うんちのポーズ」。
チワワのウンチポーズをチェックしてみましょう。
ワンちゃんがウンチをする時には、後ろ足を屈めて踏ん張る姿勢となります。
この体制でしゃがみ込めば、それはもうチワワのウンチの証拠。
メスのワンちゃんの場合、オシッコもその姿勢で行いますね。
今紹介したあたりが、代表的なワンちゃんのトイレサインでしょう。
どれも分かりやすい行動なのでしっかり把握して、トイレトレーニングの際に利用するのがおすすめです。
この他にも、チワワがトイレをよく行うタイミングも覚えておくことが大切です。
一般的にワンちゃんは、ご飯の後や水を飲んだ後、また寝起きのタイミングでよくトイレを行いますよ。
チワワがなかなかトイレを覚えられずに失敗してしまうケースでは、安易にチワワを叱るばかりでなく、自分のトイレトレーニングの仕方が悪く無かったか反省してみましょう。
トイレトレーニングは結構時間がかかり、徐々に慣らしてしつけていくものです。
最初は失敗するものなのです。
なのに、最初から厳しくしつけをしてしまったりしていませんか?
絶対にダメなトイレのしつけのNG行為が、トイレの場所を確定させずに、安易にしょっちゅう場所を変えてしまうこと。
これではチワワが上手くトイレができないのも当然ですね。
関連記事:「チワワのトイレトレーニングのしつけ方!注意点と成功のコツ」
チワワがトイレを失敗している原因として、トイレの場所が悪いケースもあり得ます。
トイレはやはり落ち着いた場所でしたいものです。
この心理は、ワンちゃんだって人間だって同様のはずです。
だから、人が通るような場所や、常に誰かに見られてしまうような場所だと、チワワだって落ち着けません。
また、物音が常にするテレビの横なども、落ち着けないかも知れませんね。
何度もトイレを失敗して違う場所で行い、どうもその場所が気にいらない様子が見受けられるケースでは、トイレの場所の見直しを考えて見ましょう。
さらに、それまでそこでトイレをしていたのに、急に失敗してしまい、その場所を嫌がっている素振りが感じられるケースでは、トイレの周辺や環境を何かいじったりして、変化させなかったかチェックしてみましょう。
環境の変化が原因で、チワワがトイレを嫌がっている場合もあり得ます。
チワワを観察してみましょう。
例えば、やたらとオシッコをよくして、回数が増えていたりしていませんか?
ワンちゃんがトイレを失敗してしまう、代表的な病気が膀胱炎(ぼうこうえん)。
メスに多く見られる病気であり、かかった際の初期症状として、オシッコの回数が増えることで、よくトイレを失敗しがちとなってしまいます。
マーキングのために、そこら中でオシッコをしだすケースがあります。
マーキングはオス犬の習性であり、成長過程で発生し出すため、オス犬で去勢手術をしていないケースでは、それまでトイレに問題が無かったのに、一定の時期から失敗が生じ出したケースではマーキングの可能性があります。
マーキングの特徴
・足をあげて排尿をする。
・尿の量が少量。
・複数箇所にオシッコをかける。
上記のような特徴に当てはまるケースでは、マーキングである可能性が高まります。
さらに、よく起こるタイミングの一つが、多頭飼いをはじめた時となります。
マーキングを防止する手段で最も有効な対処方法が、去勢手術です。
ただし、100%防止できるわけではありません。
去勢手術はその行う時期によっても効果が違ってきます。
分離不安もチワワがトイレを失敗してしまう有力な原因となります。
原因は、飼い主と離れてしまうことからの不安やストレスです。
そのため、飼い主不在の留守中に失敗をしてしまうのが特徴です。
また、分離不安が生じているケースでは、トイレの失敗だけに収まらず、留守中に部屋を荒らしてしまうことが多いのも特徴です。
飼い主への過剰な依存を防いであげるように、しつけし直す必要があります。
ただし、原因を作っているのが飼い主サイドにあるケースが多くあります。
つまり、愛犬を必要以上に常に構ってあげて、可愛がりしすぎているのです。
もしも現在、ケージを使っていないのなら、留守番の時にケージに入れるようにするのはおすすめの対処法です。
飼い主さんが不在の留守番中に部屋を荒らされてしまうことを防げるし、また何よりチワワが自分の家を与えられることで、落ち着くことができる効果が生じるものなのです。
それこそ俗にいう、嬉ションっていう奴ですね。
チワワたちワンちゃんは、嬉し過ぎて感情が高ぶりすぎる状態になってしまうと、トイレを失敗することがあります。
大好きな飼い主さんに遊んでもらって構ってもらうことなどで、起こるケースがあります。
しかしここで飼い主さんは、冷静にチワワからのあるメッセージを受け取る必要があります。
通常チワワが満足するように定期的に構ってあげていれば、ここまでチワワが興奮して、嬉ションまではしないはずなのです。
つまり、普段愛情不足を感じてストレスを溜めている裏返しの行動だともいえるのです。
そのため、欲求不満を解消してあげることで、チワワはだんだん嬉ションしなくなっていきますよ。
チワワの老化が原因のケースもあります。
歳には誰しも勝てません。
最近はワンちゃんの平均寿命が伸びたことから、結構高齢化問題からトイレの失敗が生じています。
これだけはどうしようもない問題なので、「チワワの様子がどうも変だな」と感じた場合は、叱ったりなどしないであげてくださいね。
チワワが一生懸命にトイレコントロールをしようとしても、思うように体を動かせなかったり、あるいは痴呆(ちほう)の症状から、トイレの場所を忘れている可能性だってあるのです。
このようなケースでは、トイレをワンちゃんの近くに置いてあげたり、犬用のオムツを使用するなどして、飼い主サイドが自ら工夫してあげる必要があります