チワワは超小型犬であり、それこそ片手でも抱けちゃうくらいのサイズ。
簡単に持ち上げられるから、他の犬種より、飼い主さんがチワワを抱っこする頻度は多いはずです。
でもそれっていいことだよね。
愛犬をいっぱい抱っこしてあげるのは、コミュニケーションには欠かす事のできない行為でしょう。
スキンシップってやはりとても大切です。
あなたのチワワは抱っこ好きですか?
当然ですが、抱っこが好きなワンちゃんもいれば、そうでないケースもあります。
今回は、その当たりのチワワの心理状態も紹介します。
また本来、チワワたちワンちゃんはそもそも抱っこには慣れていません。
人間と共同生活をするようになって、初めて抱っこを経験し始めているのです。
ワンちゃんたちの生活において本来であれば、足が地面から離れるような態勢となることなど考えられないわけです。
だから抱っこは、チワワにとっては不慣れな初めての経験であり、地面から手足が離れていることは、とても不思議な感覚で不安なはずです。
でも、信頼する飼い主さんが、嬉しそうにしてくれる動作だから、チワワは身を任せてくれているのです。
したがって心の奥底では、チワワにとって抱っこは、不慣れな不安な行動だと認識しておきましょう。
そのため、正しい抱っこをしてあげないと、チワワは不安を抱いたり、さらにNGな抱き方をしてしまうと、体を痛める原因となるケースもあり得ます。
実は、結構危険なNGな抱き方をしてしまっているケースが多いものなのです。
あなたの愛犬の抱っこの仕方は、正しい自信がありますか?
安心して、ちゃんと注意すべきワンちゃんのNGな抱き方や、正しい抱き方を紹介するからね。
さてまず最初に、チワワが抱っこをせがんだり、嫌がったりする理由を紹介していきましょう。
チワワなどワンちゃんの心理状態を見抜く時に、まったく難しく考える必要がありません。
犬と人間だからいろいろ違うなどと考えるのはまったくのNG。
確かに習性などで、行動が異なることはあります。
しかし心である気持ちは別、根本的な部分で言えば違いなどありません。
だからあなたの気持ちに置き換えたり、小さな子供に例えて考えてみれば、チワワの気持ちもすぐに分かってしまいます。
小さな幼児がママに抱っこをねだる時って、甘えたいからですよね。
これは愛情をママからもらって、安心感を得たいからです。
実はチワワだってまったく同じなのです。
チワワが甘えてすり寄ってきて、抱っこをせがむ時はどんな時でしょうね。
一人で寂しくお留守番をしており、やっと大好きな飼い主さんが帰ってきた時など、一目散に飛びついてくるものです。
また、何故がクーンクーンと鳴きながらすり寄ってきた。
いずれもチワワが飼い主さんに甘えて、くっついて安心感を得たい時なのです。
このようにチワワが抱っこをせがむ時は、飼い主に甘えたいときといえます。
まったく可愛いですね。
散歩などで疲れてしまい、もう歩きたくない時にチワワが抱っこをせがんでくるケースもあります。
それこそ遊び疲れてしまった子供が、ぐずって抱っこをせがむのと同様なわけです。
チワワのような小型犬であれば、1回の散歩の時間は20分くらいまでです。
距離にすれば1kmが限度。
うっかりこれ以上の長い散歩をしてしまうと、チワワがくたびれてしまい散歩の途中で座り込んで動かなくなってしまうケースもあるので注意が必要です。
このケースは完全に飼い主さんの責任です。
しかしちゃんと時間や距離に配慮しているケースであれば、通常このようなことは滅多に起こりません。
本来チワワたちワンちゃんは、散歩が大好きだからです。
熱中症など体調不良も考えられるので、急に動かなくなるようなケースでは十分注意を払ってください。
チワワはとても寒がりやさんで、寒さが苦手です。
寒いために、飼い主さんに抱かれて暖を取りたい理由で抱っこをせがむこともあります。
チワワを抱っこした時に、ぶるぶると身体を震わせていれば、まさしく寒がっている証拠です。
このような時には、すかさず服を着せてあげたり、室温を上げてあげるように対処して様子をみてください。
チワワを抱いた後におやつをあげたり、抱っこをしてから散歩に行くなど、チワワにとっていい子で抱っこされた後に嬉しいご褒美が期待できるケースでは、頻繁に抱っこをせがんでくることがあります。
チワワはお利巧さんだから、この行動をすればこうなると分かっているわけです。
ウチの子のチワワのビビは、バッグを出すとガタガタ震え出します。
バッグに入れられれば大概外出なのですが、ほとんどのケースで動物病院や、サロンなどあまり嬉しくない嫌なところに連れていかれることをちゃんと理解しているのです。
まだ抱っこされた経験があまりない子犬の時期などは、チワワは結構抱っこを嫌がるものです。
冒頭でも述べましたが、本来ワンちゃんにとって抱っこは、足が地面から離れた不安定な居心地が悪い不安な状態なのです。
しかもいつもであれば、チワワの目線は地面の近くです。
これが抱っこされて、見たこともない視線に変わり、風景の感覚も激変するわけです。
当然慣れるまでは、恐怖感を覚えて当然なのです。
このあと詳しく正しい抱っこの仕方や、NGの抱っこの仕方を紹介しますが、飼い主さんの抱っこが下手だと、チワワは嫌がったり、不安を感じたりして、抱っこされることを嫌がります。
本来チワワにとって抱っこは決して居心地がいい状態ではありません。
しっかりこのあと学習してみてくださいね。
これは先ほど紹介したパターンの裏返しです。
抱っこ後に嬉しいことがあれば、チワワは抱っこを喜ぶようになるし、反対に嫌なことが起こるケースでは、抱っこを嫌がるようになるわけです。
抱っこをした時に、うっかりチワワを落としてしまったなんてことをしでかしていませんか。
こんな経験をチワワに一度でもさせてしまうと、もうすぐに抱っこが嫌いになってしまうのも当然ですね。
また、抱っこして車に乗せられ、動物病院に連れて行かれてしまう。
こんな体験をチワワが何度か味わえば、抱っこイコール病院との公式が成り立ってしまい、お利巧で学習能力が高いだけに、一発で抱っこ嫌いになってしまうわけです。
チワワが抱っこを望む理由が理解できましたね。
一番のチワワが抱っこを望む理由は、飼い主さんへの愛情を求める甘えなわけです。
だからスキンシップを高めるためにも、チワワをどんどん抱っこしてあげることは大切です。
しかし注意が必要です。
チワワが望めばそのたびに、すぐにその要求に答えて抱っこしてあげていれば、チワワに飼い主さんが自分の思い通りになると、思われてしまうことになってしまう危険があるのです。
そうなると要求鳴きが生じたり、ワガママが進んでしまったりします。
また最悪なケースでは、主従関係にビビ割れが生じる事態にもなり得ます。
このため、チワワが抱っこをせがんできても、常に直ぐに要求を満たしてあげるばかりではなく、「オスワリ」「マテ」等の指示を出し、一旦チワワを落ち着かせ、指示が正しく行えたことを
褒めてあげ、それから飼い主さんから「ダッコ」という指示を出し、その指示に従わせる形でチワワを抱っこしてあげます。
こうすることで、チワワからの要求で飼い主さんが抱っこをしてくれたわけではなく、あくまで飼い主さんが主体となり、飼い主の「ダッコ」の指示に基づき、チワワを抱っこしたこととなり、甘やかすことなく主従関係に問題も生じません。
抱っこの仕方は大きく分けて、縦抱きと横抱きがあります。
人間の赤ちゃんなどは主に縦抱きを行いますが、チワワなどワンちゃんの場合は、横抱きがおすすめです。
縦抱きでワンちゃんを抱いてしまうと、腰に負担をかけるのでおすすめできません。
ワンちゃんが慣れるまで最初のうちは、膝の上で行うのがおすすめです。
安定感もあるし、少しでも低い位置のほうがチワワも怖がりません。
まず最初に、片方の腕をチワワの前足の両脇の下に通します。
そして、しっかりと上半身を体に密着させて支えてあげます。
次にもう一方の手で、しっかりと後ろ足を支えながら抱っこします。
コツの一つがこの後足をしっかりと支えてあげることです。
ワンちゃんは、足が宙に浮いている状態となってしまうと安定感が得られず、足をバタ付かせて暴れてしまいます。
お尻から包み込むようにしてあげると安定できますよ。
そしてとにかくしっかり体に密着させてあげるのがポイントです。
これでとてもチワワが落ち着き、安心して抱かれてくれます。
この抱き方の形は、赤ちゃんを高い高いしてあげる時の抱き方です。
人間の赤ちゃんは喜びますが、チワワにとってこの抱き方はNGだと覚えておきましょう。
チワワの脇を抱えて持ち上げてしまうと、関節に負担がかかってしまいます。
ワンちゃんは、実は驚くことに人間と違って鎖骨がないのです。
これはどうも、速く走るという目的の進化でなくなったらしいのです。
そのためチワワは、肩甲骨を筋肉で支えており、すごく負担がかかりやすいのです。
このため高い高いをするような、脇を持って支える赤ちゃん抱っこをしてしまうと、チワワは関節を痛めたり、脱臼したりしてしまう可能性が高いのです。
またこの抱き方は、腰が延びて体重がかかり、腰への負担も大きいです。
そのためチワワが、「椎間板ヘルニア」などの病気を引き起こす恐れがあります。
特にダックスフンドやコーギーなどのような胴長短足の犬種は、ヘルニアを発症しやすいので縦抱きは、絶対のNGな抱き方です。
チワワって小さくて軽いから、自由にどんな抱き方だってできてしまいます。
調子に乗って飼い主さんは、脇に抱えたり、片手でチワワを抱きながら、スマホを操作なんて横着な真似は絶対にしないようにしましょう。
不安定な抱き方をすれば、チワワは怖がって暴れ出します。
チワワはそれこそとても体格が華奢であり、少しの段差から飛び降りたりしただけでも骨折したりする犬種です。
抱っこしていて落下させればそれこそ大事です。
骨折はもちろん、下手すれば半身不随になるケースだって大げさでなくあり得ます。
チワワたちワンちゃんを抱っこする時は、必ず両腕で慎重に優しく包み込むように抱っこしてあげるのが基本であり、大切なこととなります。
突然何の前触れもなく、自分の体が急に宙に浮きあがれば、ワンちゃんでなくたって当然ビックリ仰天となります。
だからチワワの死角となる方向から、急に持ち上げることは止めておきましょう。
ビックリして暴れられて、落下させる危険性もあります。
それこそ落下なんてさせてしまえば大変なことですが、落下させないとしても警戒心の強いチワワを驚かせることは、ストレスにも繋がりますし、抱っこに対して恐怖心を植え付け、抱っこ嫌いにしてしまう可能性もあります。
抱っこをするときは、チワワとしっかりコンタクトを取り、「ダッコ」と声かけを行って、腰もしっかり低く落としてから行ってあげましょう。
時たまワンちゃんを抱っこして、腰くらいの位置から元気よくジャンプさせるように降ろしている飼い主さんを見かけます。
一緒に楽しく遊んでいる感覚なのかも知れませんが、この行為は絶対のNGです。
チワワの飼い主さんは、間違ってもこんなバカな真似はしていないでしょうが、これはワンちゃんの関節や背骨、腰などにかなりの衝撃を与えて負担をかけてしまっていますよ。
ワンちゃんを抱っこしたならば、必ず途中で手を離すことなく、そっと地面に置くように降ろしてあげることが絶対条件だと認識してください。
ワンちゃんの抱っこの仕方を観察していると、結構無意識のうちにみなさん、ワンちゃんの足を宙に浮かせた状態で抱っこしています。
鳥のように自由に大空を舞えれば別でしょうが、動物は本能的に足が地面に付いていない状態だと不安定であり、不安を感じてしまいます。
だからストレスを与えたり、暴れさせる原因とならないように、チワワを抱っこするケースでは、しっかり足とお尻を支えて、体に密着させる形で抱っこするように心かけてみてください。
特に慣れるまでは、チワワは抱っこを怖がり嫌がる場合があります。
このような状態であるにも関わらず、無理やり嫌がるのを無視して抱っこしようとすれば、暴れられたり、逃げ出そうとして、落下させてしまう危険性があります。
落としてしまえば後の祭り、大ケガを招いてしまいます。
特にチワワが無理やり逃げ出そうとして、飼い主さんも抑えたりしたケースでの落下は、態勢を崩した形で落下するケースが多く大事になりやすいので、本当に要注意だと認識しておきましょう。
成れるまでは無理強いせずに、最初は膝の上に乗せてあげるなんてところから徐々に出発していきましょう。