「チワワがしっぽを振るのはなぜ?」と聞かれれば、「喜んでいるんじゃないの?!」と答えますよね。
確かにそれも正解。
でもチワワがしっぽを振るのには、いろんな気持ちがあるのです。
実は振り方一つで意味が違ってきます。
またしっぽはぶんぶん元気に振り回すだけではなく、少し観察すれば振り方一つでも、大きくゆっくり振ったり、素早く振ったりいろいろなしっぽの動きがあります。
またしっぽは、高く上にあげたり、下に垂らしていたりいろいろ。
チワワのしっぽに注目するだけでも、いろんな意味があり、ワンちゃんの気持ちを見抜くことがでるものなのです。
今回はチワワのしっぽの振り方など動きに注目して、その時の仕草の意味やチワワの気持ちを理解していきましょう。
お母さんは、子供の表情や態度を見ただけでも、大抵機嫌の良さが分かってしまうものです。
チワワは人間の言葉をしゃべれませんが、愛情を持った飼い主さんであれば、お母さんが子供の気持ちを態度から見抜いてしまうように、いろんな態度から、要求やチワワの今の気持ちを感じとれるものです。
そんなに上手く分からないよと、自信なげに嘆く飼い主さんのために、今回はヒントをたくさん情報源として紹介します。
チワワのしっぽを始めとする体の動きによって、いろんなチワワの気持ちを読み取ることが可能となるのです。
ちょっと注意してチワワを眺めて見るだけでも、本当にいろんな情報を体の動きを使って発信してくれています。
このあたりの主な動作の意味を理解して、チワワの気持ちが少しでも読み解くことができれば楽しいですね。
チワワへのしつけや、信頼関係を築くのにも有効となります。
チワワの姿勢からも、メッセージを読み取ることができます。
ワンちゃんは姿勢によって、闘おうとの臨戦態勢をとっていたり、服従のポーズだったり、緊張しているなんて具合に、大まかな気持ちが比較的簡単に読み取れます。
特に初めて会ったワンちゃんが、あなたに対してどんな気持ちを抱いているかを見抜くのには役立ちますよ。
この姿勢は、自分の体を大きく見せることで少しでも相手に自分の優位性を伝えようとしています。
よくしっぽを高々と上げたりもします。
さらにこの体制で、毛を逆立てることがあります。
ワンちゃんが毛を逆立てるケースでは、闘うための臨戦態勢なので、刺激したり近寄ったり決してしないようにしましょう。
犬が毛を逆立てることを、パイロイレクションと呼びます。
人間で言えば鳥肌に相当します。
興奮した心の状態で自動的に起こる、自律神経系の反応とされています。
これは強いと認めた相手への服従ポーズ。
逆らう気は毛頭ありませんとアピールしているわけ。
中にはさらにひっくり返って、自ら急所のお腹を見せるケースもあります。
闘う時に自分の体を少しでも大きく見せようと努力したのと反対で、自分の体を小さく見せることで、弱い存在だと見せているわけです。
まるで人間がへりくだって、必死でお辞儀してご機嫌取りしている感じですね。
本来であればチワワは、激しく動き回って体を動かすことで、多くのメッセージを伝えようとします。
でも固まったまま動かず、あえて静止しているケースもあり、これはその動かないことが大切なメッセージなわけです。
直立したままチワワが動かないポーズでいるのは、緊張している証拠。
緊張してしまって動けず、どんどん緊張度が増している状態だと知っておきましょう。
さあ次はお待ちかねのしっぽの動きです。
しっぽの動きから、チワワが発信する様々なメッセージを読み取っていきましょう。
チワワが様々な形でしっぽを振る理由は、ボディーランゲージの一環。
チワワたちワンちゃんは群れで生活していたから、仲間と確実にコミュニケーションを取るために、しっぽなどの体全体を使って自分の気持ちを表す必要があったのです。
そしてその方法こそが、しっぽを振るボディーランゲージだったわけです。
まずはチワワのしっぽの高さなどの位置に注目してみましょう。
チワワが高くしっぽを上げている時は、自信満々な証拠。
自分を大きく見せようとしており、相手への威嚇や警戒、攻撃性を表すとされています。
チワワがしっぽを自分の体から離して、斜め上の方向に向かってピンと伸ばしているケースがあります。
この姿勢も、自分の立場の優位差を周りにアピールしている状態です。
ワンちゃんは自分の縄張りを主張するときに、マーキングして自分のニオイを付けます。
実はこれと同様に、チワワがしっぽを上げている時には、肛門から自分の匂いを出して自分の匂いを周りにアピールしているのです。
何となく想像が付きますね。
しっぽを高く上げるのと反対で、しっぽを低く垂らしている場合は、自信がない証拠。
相手を恐れて不安になっているのです。
ワンちゃんは、自信がある時は少しで体を大きく見せようとし、反対に自信がないときは小さく見せて服従しようとするのです。
また、しっぽの位置を低くしている時は、チワワがストレスを感じていたり、体調不良のケースもあるので注意しましょう。
例えば見知らぬ場所などに連れていかれて、飼い主さんの姿が見えなくて不安を感じたりするケースでは、チワワは必ず頼りなげにしっぽを低く垂れていますよ。
チワワがしっぽを高く上げたり、低く下げているときの気持ちが理解できましたね。
ところがよく観察していると、チワワがしっぽを水平にしているときがあります。
はたしてこれは、チワワがどんな心理状態の時の仕草なのでしょうね。
このしっぽを水平にする仕草は、チワワが強い攻撃心は抱いていないものの、見知らぬ相手などに警戒したり、興味・関心を持ったときに起こる状態です。
嗅ぎ慣れない初めてのニオイを経験したり、変わった聞きなれない音が聞こえたりしたときなどに、よくしっぽを水平に保っていますよ。
チワワが、垂らしたしっぽを後ろ足で挟み込むようなポーズを見たことがありませんか。
これは、チワワがとても強い恐怖心を抱いているケースのポーズ。
相手に対して負けを認めて服従したり、とにかく自分を目立たなくしたいわけです。
しっぽで肛門を隠すことで、肛門から発っする自分の匂いを、なるべく消そうとするしぐさなのです。
だから、普段の状態でこのポーズが見られれば要注意。
強い不安やストレスを感じているため、その原因を特定して見つけ出し、少しでも早く不安要素を取り除いてあげることが肝心となります。
ワンちゃんのしっぽの振り方の研究も進み、何とチワワがしっぽを左右どちら側で振っているかで、気持ちが分かるのだそうです。
チワワが体の右側でしっぽを振っているケースでは、喜びや親しみを感じているときだそうです。
反対に、体の左側でしっぽを振っているケースでは、不安や恐怖を感じているときなんだってさ。
その理由はこう言うこと。
脳は左右に分かれており、左脳はポジティブな感情、右脳はネガティブな感情とかかわっていることが判明しています。
また脳の左右の働きと、実際に起こる体の動きの左右は逆転します。
だからややこしいですが、左脳の働きは体の右側に作用し、右脳の働きは左側に作用するのです。
これを知ってウチのチワワのビビが、左右のどちら側でしっぽを振っているのか、一生懸命チェックしてみました。
当然、右側でしっぽを振っていると信じているのですが、何か結構見分けるのって難しいです。
目ざといおかんは、「やったビビ右側でしっぽ振ってる」なんて騒いでいましたが、どうも今一分かりずらく私は感じます。
あなたもさっそく、愛犬のしっぽの左右の振り方をチェックしてみましょう。
落ち込む結果にならないように祈っていますからね。
昔からワンちゃんの喜びの基準を図るのが、しっぽを振るスピードだとされていました。
みなさん愛犬が、元気よくしっぽを振っていれば「うれしい・楽しい」と感じている証拠とみなして単純に喜んでいましたね。
ところが先ほど紹介したように、左右どちら側でしっぽを振っているかで、感情が違っていることが分かりました。
さらにしっぽの動きのスピードは、感情に比例しているわけではないそうです。
単純にチワワが、興奮すればするほど激しくしっぽを振ります。
そして、穏やかな落ち着いた気持ちならば、しっぽはゆっくりと振られるのです。
そうは言っても、飼い主さんを見て激しくしっぽをチワワが振ってくれるのは、嬉しくて興奮しているからでしょうね。
でもワンちゃんが、しっぽを振ってくれるのを単純に喜んでくれていると判断しては大変。
犬好きの人はかえって無造作にワンちゃんに近寄ってしまうので、激しく吠えかけられた経験があるでしょう。
その時のことをもしも思い出せれば、ワンちゃんはしっぽを激しく振っていたはずなのです。
それはワンちゃんがしっぽを振る習性が、興奮したときに振るからです。
だから初対面のワンちゃんが、しっぽを振っていると安心して無暗に近寄ってしまえば悲惨な目にあってしまいますよ。
チワワが急にしっぽを振らなくなったケースでは、怪我の疑いが濃厚。
体調不良なんてケースもありますが、特にチワワはちょっとした衝撃で、骨折とかしてしまうので要注意。
とにかくゆっくり優しくしっぽを触って様子をみてみましょう。
チワワが痛がったり、触られるのを嫌がったりするケースでは怪我の可能性が高いので、一度動物病院に連れて行ってあげましょう。
ワンちゃんにはリンバーテールなんていう、しっぽの筋肉がダメージを受けて一時的に動かなくなるといった症状もあるようです。